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Vol.1 |
NRHAのハンドブックに、「レイニングでは、馬は0から無限大の間のスコアで評価される」という表現がある。 一つのマヌーバの最高点は1.5。マヌーバの数は10もないのだから、いくら良いショーイングをしても、スコアが無限大になるとは普通は考えられない。それを敢えて、「0から無限大の間のスコアで評価される」と書いているのは、レイニングホースには無限の可能性があり、それを引き出すのがライダーの役目だという信念を表現しているのかもしれない。 そうだとすれば、小林の愛馬Caffe Grandeにも無限の可能性があり、それを開花させるのが、小林のライダーとしての責務だということになる。実際、小林はこれまでの3大会を通じ、騰馬の力を借りながらも、愛馬の新たな可能性を引き出してきた。 ただ、それはGrandeが持っている無限の可能性に比べれば、まだ小さなものだ。10日に開幕するFinal Sceneと、来年以降も続くPRBCの大会で、どれだけ無限大の可能性を引き出せるか。小林はまだ、スタートラインに立ったばかりだ。
<了> 2008.10 <<Prev 8/8 |