PRBC
パシフィック ライディングホース ブリーダーズ コミュニティ
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Vol.2

 そんなだったから、飽きるのも早かった。2001年になると、馬に乗ることを脱日常だと感じられなくなっていた。仕事の都合でランチに行けないことが幾度か続くと、次第に足が遠のいた。また行きたいという気も起きず、そのままやめた状態に。それから1年半ほど、乗馬のことはすっかり忘れてしまっていた。

 再びランチに通い始めるきっかけになったのは、書店で何気なく手に取った乗馬雑誌だった。大会の結果が掲載されており、その中にはかつて一緒に乗馬を楽しんだ仲間の名もあった。なつかしさと、「また脱日常を味わいたい」という気持ちがわいてくる。こうして2002年夏、再び、ランチの門をくぐった。

 ランチは様変わりしていた。メンバーが増え半分くらいは知らない人だった。何より衝撃だったのは、自馬を持っている人が増えていたことだ。7割くらいの人が持っていただろうか。「以前通っていたころに比べ、みんな夢中になる度合いが違い、雰囲気が盛り上がっていた」。その盛り上がりに乗り遅れまいと、また通い始めた。だが、ひたすらサークルを書く日々。馬に乗ることを本当の意味で楽しんでいたわけではない。

 翌2003年、自分も馬を持ちたいと思うようになった。「みんな持っているから、自分も持ちたくなった」。馬に乗るだけでなく、馬を持つという脱日常が味わいたくなったのだ。しかし、数百万円もする買い物にはさすがに抵抗感がある。自馬を持つ意味合いをはっきりさせ、納得したい。背中を押してもらおうと土岐田に相談して、購入を決意した。

 初めての自馬は、Miss Cajun Raejan。こうして、石山の第2の乗馬人生がスタートする。

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