PRBC
パシフィック ライディングホース ブリーダーズ コミュニティ
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Vol.2

 ショーイングでは、まだ勝敗にまで気を回すことができない。今は、1つ1つのマヌーバに入る前、確実に準備を整えることに意識を集中させるようにしている。例えば、スピンを始める前に、必ず馬の頭を回転方向に向けさせるといったことだ。

 以前は、大会で1度も優勝したことがなかったため、優勝したいと思う余り、失敗を恐れて舞い上がることもあった。だが、2006年10月の大会を前にして、土岐田にアドバイスを受けてから変わった。「失敗することを心配して試合に臨むのではなく、何をしたら成功できるかを考えて試合に臨みなさい」。本番前の練習からその通りの心構えで臨み、本番でもやるべきことに集中すると、失敗を考えることも舞い上がることもほとんどなかった。そして、その大会で優勝。乗馬を始めてから7年目にして初めての美酒を味わった。

 今回の「The 1st Pacific Breeders Circuit 1st Scene 2008」の最終日も、同じ心構えで臨んだことが実を結んだ。石山は最初のサークルを終えると、スピンではしっかりと馬の顔を回転方向に向かせてからスタート、手で強引に回さないように注意した。リードチェンジもフレームを作り直してから脚を入れる。1つ1つを確実にこなすことだけを意識していった。その結果、苦手だったスライディングストップも落ち着いて決めることができ、めったにないダブルチャンピオンのチャンスを、しっかりものにすることができたのだった。

 産声を上げたばかりのPRBCの初の大会で2つのバックル。ドラマのような劇的な勝利で、石山はNon Proディビジョンの舞台に、キープレーヤーの1人として躍り出ることになった。土岐田も「今この瞬間を、過去よりも少しでも良いものにしようとし、そして、今この瞬間を、今後をさらに良いものにするための時間として費やす。その積み重ねによって、将来の大きな目的達成を期そうとする考え方に、奥深さがでてきた結果」と目を細める。だが、石山の乗馬人生は、決して順風満帆だったわけではない。

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