Q:まずは、リミテッドノンプログランドチャンピオンになられての率直な感想を教えてください。
A:とても嬉しく思います。レイニング始めて6年。Non Pro入りの関門であるLtd Non Proを早く卒業したいと思っていましたが、前年・前々年とチャンスをミスで逃し、悔しい思いをしてきました。今回、初心に戻り土岐田さんや騰馬さん、CCRの前原・古川両先生の教えや指導を振り返りながら練習した事が良かったと感謝しています。
Q:同じくLtd Non Pro Grand Champion HorseとなりましたDreams Of Chicsについて教えてください。どのような馬ですか?
A:血統 特徴?(特筆する点)
Sire:Magnum Chic Dream
NRHA Hall Of Fame(殿堂入り馬)
NRHA 5Million Dollar Sire
1999 NRHA Futurity Open, Int Open,Finalist Ltd Open Re- Champion
2000 NRHA Derby Int Open Re-Champion
2004年AQHA Senior World Champion
長所は?
Mindは落ち着いていて、あまりテンションが高くならず初心者でも安心して乗れる馬。
どのマヌーバも卒なくこなし、特にスピンがスムーズで早く、スライディングストップがディープでその姿勢がきれい。
言葉では表現しにくいのですが、馬がライダーに色々教えてくれる。
短所は?
後肢の踏み込みが硬く若干浅い。右のスピードサークル時に少しスムーズさに欠ける。
Q:WJCにおいて念願の優勝を果たしましたが、勝因はなんでしたか?実際のショーイング中、普段のライディング、調教、ケアについて等、要因となったであろうと言うことについて教えてください。
A:調教時、しり馬等前肢や後肢の可動域を広げ、柔らかくする運動に時間をかけています。また、後肢の踏み込みが出来るだけ深くなるように心がけています。
普段のライディングではスピードサークル時に、肩から倒れこまないよう注意して練習しました。
ショーイング時は前原トレーナーの指示や、ペナルティーをもらわないよう意識してライディングしたのが勝因だと思います。
Q:2018年通して、苦労、苦戦した点は?
A:前原トレーナーからいつも言われている馬とのコミュニケーションは苦労しました。
出来るだけ意識しているのですが、つい忘れがちになります。
技術的には左手前のディパーチャーと右サークルがスムーズになるよう、トレーナーに相談しながら調教してきましたが、右サークルを左サークルなみに改善するのはまだ課題として残っています。
Q:WJCではリミテッドノンプロだけではなく、ワンハンドでの演技となるNon Proクラスでも初参戦にして初優勝を果たしております。
ワンハンドはノンプロにとっては中級、上級になるのにレインコントロールがツーハンドだったのが、ワンハンドになることで、馬をコントロールする上で壁となりやすいのですが、優勝の勝因となったであろうことを教えてください。
A:昨年の秋くらいからワンハンドで練習していたので、それほど苦にはならなかった。
かえって肩の力が抜けるようになったことが良かった。
先生方やNon Proの諸先輩のライディングをよく見ていたのが良かったのかも知れません。
ただ、Non Proで優勝できたのは単にラッキーだったからだと思っています。
Q:最後に、大野選手はノンプロでの活躍によりノンプロライダー認定となり、来年はアマチュア最高峰となるNon Proクラスでの出場を余儀なくされますが、来年に向けて計画していることや将来の展望をお聞かせ下さい。
A:Non Proライダーとしてはまだまだ未熟です。もっと調教の技術とライディングの技術を高め、美しく乗れるようになりたいと思っています。
最後に虫のいい話ですが、ドリームはいい馬なので入賞の常連になりたいものです。