PRBC
パシフィック ライディングホース ブリーダーズ コミュニティ

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*大会レポート

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The 31st EWPC Congress '14
大会レポート

 本大会は、日本で最も歴史が長くレベルの高い競技大会で、2014年は第31回を迎える。
 Pacific Riding Horse Breeders Community(PRBC)の年間サーキットの第2回大会として開催される。

 馬場コンディションは、レイニング競技においては最も大切なファクターであるものの、前日からのスコールで、それまでベストコンディションであったのが一気に不良馬場となって初日を迎えることとなった。

 The Day 1st 6月26日(木)

 午前10時に開始した第1競技のNon Pro DV は、名実共に日本一のノンプロのライダーと馬を決定するクラスで、その1st Go Roundである。

 トップに立ったのは、Gold Flashy Bearと増田 明子選手(千葉県)で、アベレージ得点に1歩及ばずであったが、最小限のペナルティに押さえたそつない演技であった。
 2位につけたのは、今年からノンプロに昇進したFifty Nifty Goldと岡田 隆雄選手(福岡県)で、持ち前のダイナミックなサークルのスピードコントロールを見せて3.5ポイントのビハインドにつけた。
 岡田選手は、大会1週間前に九州から愛車を自ら運転して会場入りを果たし、準備万端で本大会を迎えていたという。

 第3位につけたのは、Bear Gold Flashと 藤田 生世選手(兵庫県)で、更に1ポイントのビハインドであった。

 奇しくもトップから3位までの馬は、共にSire(父馬) Gallo Gold Cody Dam (母馬) Bear Paw Fiftyの産駒であり、特に母馬のBear Paw Fiftyは、昨年PRBC史上初の10,000,000円Damに輝いている名馬であった。

 第2競技は、Open DVで、トップスコアを叩き出したのは、ディフェンディングチャンピオンのShesa Reincarnation と 袴田 桂子選手で、グランドコンディションに負けず見事なスライディングストップと+1/2のスピンを披露して堂々トップに立った。

 2位につけたのは、Fifty Nifty Goldと 土岐田 騰馬選手で、安定したマインドを如何なく発揮して、得意なスライディングで着実に得点を重ねて、最終日の演技如何で優勝を狙える位置につけた。

 また、サーキット第1戦のOpen チャンピオンの前原 汐里選手(福岡県)は、Primary DunitsとDreams Of Chics で、着実なパフォーマンスを発揮して優勝を狙える位置につけた。

 The Day 2nd 6月27日(金)

 Green DVは、長年もうちょっとのところで優勝を逃してきた川畑 弘清選手(東京都)が、Shesa Reincarnationと コンビを組んで、ミスなく規定のパターンを完成させ、満を期して初優勝を果たしトロフィバックルを手にした。

 リザーブチャンピオンに輝いたのも、長い乗馬人生で快挙ともいうべき成績を勝ち取ったのは、Moonshiny Pine と磯野 ひろ子選手(千葉県)で、多くのギャラリーの祝福を得ていたのが印象的であった。

 Ltd Non Pro DVは、1stSeanで優勝した、Dunits Pepper Dollと 末廣 まどか選手(福岡県)が、2連覇を遂げた。
 末廣選手は、乗馬歴ほぼ3年という短い経歴ながら、今年からノンプロにも挑戦するような飛躍的上達を果たしている選手で、2014サーキットの第3戦のWJCと第4戦のFinal Sean共に制覇して、グランドスラムを果たすのではないかと期待させる勢いを感じさせる。

 また、10年ぶりに高得点を獲得したことを喜んでいたShesa Reincarnationと 長谷川 里絵選手(東京都)が、リザーブチャンピオンに輝き、このクラスの常勝選手のEighty Six Classicと佐藤 一彦選手(千葉県)のコンビは、惜しくもペナルティが嵩んで3位に沈んだ。

 The Day Final 6月28日(土)

 Non Pro DVは、1st Go Roundで5ポイントの間に4人がひしめく戦いとなり、混戦を制して見事にNon Pro 日本一に立ったのは、初日の2位から逆転してFifty Nifty Goldと岡田 隆雄選手(福岡県)であった。


 再び不良コンディションになってしまった馬場にも変わらずライダーの意欲が空回りすることなく、見事なスライディングストップを披露して栄冠を手にした。

 残年ながら初日の地位を堅持できなかったもののリザーブチャンピオンに輝いたのは、Gold Flashy Bearと増田 明子選手(千葉県)で、2013年の本大会で 2nd Go Roundを故障で棄権した悔しさをリベンジした。

 そして、3位に輝いたのは、Ltd Non Pro DVで2連覇した Dunits Pepper Doll と 末廣 まどか選手(福岡県)で、2015年は、名実共にノンプロへの昇進を確実なものにした。

 Open DVは、初日トップ通過をしたShesa Reincarnationと 袴田 桂子選手(千葉県)は、故障により棄権し2連覇を残年ながら断念した。

 Cajuns Moonshineと土岐田 騰馬選手(千葉県)が、高得点を叩き出したのをはじめBrighten Gold と土岐田 勘次郎選手(千葉県)が追随して、ラストランのFifty Nifty Goldは、既に午前中Non Pro DVで優勝を果たしており、ここでトップに立てば、今日が名実共にJohn (Fiftyのニックネーム) Dayとなる可能性もあって、そのプレッシャーは最高潮に達した。

 しかし、そのプレッシャーなど歯牙にもかけず、+1のグレートストップと+1のナイスサークルを展開して、チャンピオンの座に文句の付けようもなくついた。

 そして、Fifty Nifty Goldは、Non Pro DVと Open DVの2冠を達成したのである。

 Team Roping Dummy Header

 Green DVは、1st Seanで優勝して2014年のグランドスラムを宣言していた増田 明子選手(千葉県)が、堅実にキャッチングして2連覇し、今年後半戦の優勝を誓って、この喜びに浸っていた。

 Non Pro DVは、毎回レベルが上がって益々ハードな戦いを見せているが、今回もご多分に漏れずスィング・キャッチングと申し分のない小林 孝之選手(千葉県)と土岐田 騰馬選手(千葉県)の決勝戦となった。
 小林選手は、スローを重ねる度にその精度を上げ、土岐田選手は、スィング回数を最小限にしたクィックリーなスローイングを見せて見応えのある戦いになったものの、制したのは小林選手で、コングレスのノンプロクラス初優勝を果たした。

 梅雨の合間の3日間であったが、熱のこもった闘いが繰り広げられており、そんな中で、岡田 隆雄選手(福岡県)の所有馬 Fifty Nifty Goldが、オーナー本人がノンプロで優勝し、トレーニングを依頼された土岐田 騰馬選手がオープンで優勝して、2冠を達成したことが本大会の一番の快挙であり、この馬のクォリティを揺るぎないものにしたことはいうまでもないことで、ライダーのためのインストラクターは、名馬に勝るものなしということを物語っているようであった。