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パシフィック ライディングホース ブリーダーズ コミュニティ

*競技結果
 6/27
 6/28
 6/29

*大会レポート

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The 30th EWPC Congress '13
大会レポート

 連日の猛暑と雨知らずの梅雨のシーズンという異例づくしの中、クラブ内運動会として端を発した本大会も、記念すべき第30回をむかえることとなった。
 昨年に引き続きジャッジとして招聘されたのは、アメリカオクラホマ州でホースランチを経営するカッティング並びにプロフェッショナルトレーナーのDale Harvey氏とその長男であるTrent Harvey氏である。

 長い間雨もなくベストコンディションであったにも関わらず大会前日には大雨が降って、悪コンディションで大会初日を迎えることになってしまった。

 さて、Non Pro DVとOpen DV合同走行の1st Go Roundは、1st Section 2nd Section 3rd Section と進む中で、みるみる馬場コンディションが回復していった。

 そのNon Pro DVは、Caf King Jac と小林孝之のペアが、140.1/2と好調なパフォーマンスを披露し、馬の安定したクォリティを示してトップに立った。
 ところが、コングレスに久々の参加となった藤田泰幸が、パートナーをBear Gold Flashに替えて、悪コンディションにも関わらずディープなストップを見せて、何と142.1/2と高得点を叩きだし、Caf King Jacと抜いて1st Go Roundにおけるトップに立ったのである。

 Open DV の 1st Go Roundは、142.1/2から 138.0の間に6頭がひしめく混戦となった。
 そんな中、Shesa Reincarnation と 袴田桂子のコンビとCatman Pine と土岐田 騰馬のコンビが、142.1/2のトップスコアを出して、トップタイとなった。
 そして、Fifty Nifty Gold、Black Caf、Roosters JJ、Dun Its Pepper Doll、がその後に続く高成績をだし、特にOpen DVに初エントリーしたDun Its Pepper Dollと前原汐里のコンビの健闘が目立った。
 更には、その前原汐里が騎乗するGolden Amber Jacのパフォーマンスもこれに劣らず、前原選手の成長著しいことを知るに足る内容であったが、5スピンをしてスコア0になってしまったことは、悔やんでも悔やみきれないものであった。
 その証拠に、2nd Go Roundでは、このコンビが141.1/2の高成績を獲得したことでもその成長が分かるというものであった。

 大会二日目は、初日とは打って変わって急速な回復でベストコンディションの中、Ancillary Class で幕が開いた。

 Ltd Non Pro DV は、A Hollywood Hustler と林雅子 のコンビの1エントリーであったが、懸命にパフォーマンスして次の本戦に向かって準備を整えているようであった。

 また、Non Pro DVは、ウエスタン安藤がニューパートナーの Designed A Sidekickに替えての久々の参戦であったが、準備不足の感が否めなかった。
 そして、Non Pro DV 1stGo Roundでトップに立ったBear Gold Flashに藤田生世が騎乗しての参加であったが、これも馬の熟練度が望まれる結果となった。

 さて、Green DVは、残念なことに、全員がスコア0という結果になってしまった。
 この結果を踏まえて、Green DVの選手諸君の更なる研鑽を期待したいものである。

 Ltd Non Pro DVは、Eighty Six Classic と 佐藤一彦のコンビが、復活再生を見事成し遂げてこの馬本来の力を見せつける見事な演技で、優勝を果たした。

 妥当佐藤と意気込んだRooster JJと 篠普@富貴のペアは、その念願は次回へ持ち越しとなってしまった。
 このクラスへ初参戦した九州勢は、全員スコア0となってしまったなか、唯一Fifty Nifty Goldと岡田 隆雄のペアが篠浮退けての2位と健闘した。

 大会最終日

 Non Pro DV の2nd Go Roundは、ベストコンディションにも関わらず、どの馬もスコアを落としたものの、初日トップに立ったBear Gold Flashと藤田泰幸が138.0のスコアを叩き出して、2004年以来のノンプロ日本一の座に輝いた。
 そして、小林孝之とCaf King Jacは、マーカー手前でのストップによる2ポイントペナルティが致命傷となって、優勝のチャンスを逃して準優勝となった。

 Open DVは混戦模様の中で、一段とアナウンサーの声を大きく張り上げさせたのは、Fifty Nifty Goldと土岐田 勘次郎のペアで、144.0と高得点を叩きだして暫定トップに立ったが、更にアナウンサーの声を張り上げさせた伏兵がいたのだった。
 それは、初日トップに立っていた、Shesa Reincarnation と袴田桂子のペアが、好調を維持して145.0と高得点を獲得して、名実共に日本一の座に輝いたのだった。
 袴田桂子は、ウエスタンホースの競技会に初参戦した1991年のホースマンシップとストックシートメダルという初心者のクラスにおいて、チャンピオンになって以来の快挙となったのである。

 Team Roping Header 

 Green DVは、中島徳三がトップスコアを出してチャンピオンの座に輝いた。

 Non Pro DVは、佐々木寧が好調な成績を収めて決勝戦に駒を進め、続くRowdy 長谷川が長年のキャリアを活かして順当に勝ち抜き、決勝戦進出を決め、更に最後に決勝進出のチケットを手にしたのは、土岐田 騰馬で、この3人による決勝戦となった。

 好調で一番速く決勝進出を決めた佐々木が、ルーズキャトルとなって早々に姿を消してしまって、2回目のロープオフはダミーを更に遠くへ離してのスローイングをジャッジから求められて、ファイナルスローイングになった。

 ところが、Rowdy長谷川が珍しくルーズキャトルとなってスコア0となり、その後に土岐田 騰馬のスローイングで、確実にキャトルを捉えて、見事チャンピオンの栄冠を手にした。
 後日談であるが、ダミーを遠くに離したときに、却っていい距離感になった感じがして、投げやすかったとチャンピオンバックルを手にした土岐田 騰馬がつぶやいていた。

 3日間を通じて、初日の悪コンディションがあったものの概ねベストコンディションで、レイニングのパフォーマンスにそれぞれの選手が果敢に挑戦していた大会であったようだ。

 また今大会は、九州から6頭と兵庫から2頭の参戦があって、それぞれにティーム意識があるようで、互いに競い合っているようでもあった。

 このような競争意識の中で、互いに対して敬意を以て大いにディスカッションし、レベルアップが図られるように発展する姿を見たいものである。