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パシフィック ライディングホース ブリーダーズ コミュニティ

Q1:EWPC、WJC優勝と2勝をあげ、今年は大躍進となりましたが今年一年を振り返り、普段の運動から競技会出場、勝因、ライダーとして印象に残ったことをお書き下さい。

A1:私は6月、9月の競技会で、La Tigre Del Cielo(通称Tigre)と共に参戦しそれぞれリミテッドノンプロクラスにおいて優勝することができました。
 馬歴20年たってようやく表彰台に立つことが出来たのです。
 私の競技会出場は、北海道から九州、東北、関西と広く参戦してきましたが、成績は一向に振るわず、進歩が伴わないことばかりでした。
 当時「馬を良くしようと思って乗る」とか「自分がイニシアチブをとって乗る」と言われても「私にはできない」と頑なでした。
 これでは上手くなるわけはありません。
 
 昨年の夏、いつも乗るStyle With Meの肢の調子が悪くなり、私は9月のWJCを辞退しました。
 そして10月のFinal Sceneを待ちました。
 しかし、ついにStyleの出番は来なく、私は諦めかけていました。
 大会直前のことです。

 そんな時、エルドラドランチの方から私にTigreの騎乗を勧めて頂きました。
 当時、他の仲間達は大会を目前にして自馬を調整し、仕上げに入っていました。
 以前のパートナー、Moonshiny Pineでさえ「組んだ1年は無駄だった」と馬に言われたかのような私です。
 大会4日前にこの話を頂き、直前のエントリーに怯みましたが私に迷っている時間はありませんでした。
 競技の結果、193.0と点数を取れたがDancehall Sallyの諸岡選手が優勝して、私は2位となりました。
 正直良い手ごたえではなかったのですが、このTigreとの出会いは私にとって大きな転換となりました。

 2017年4月
 トレーニングのある日、インストラクターに「滑っているぞ」と言われて振り向くとスライディングの跡がありました。
 お尻に感じるストップの具合。私は少しずつ「シートに座る」を意識し、刻み込みました。
 そして、1st Scene、私の技量の不十分さは承知の上でTigreを信頼して当日に挑みました。
 迎えた本番。
 ランダウンとストップのスコアはアベレージという評価をもらい、私がかつて取ったことのない評価でした。
 -1/2、-1は脱しつつありました。

 続く、6月のEWPCでは大混戦、接戦の末
 僅かな差でGold Flashy Bearを抜きTigreは私を勝利へと導いてくれました。
 
 いよいよ九州大会
 私は九州で「リベンジしよう」との思いを胸に早々と参加を決めていました。
 今年のWJCはGreen、Ltd Non Proと両クラスにエントリーしました。
 グリーンはサークルの演技ミスを立て直せず失敗。
 私は気を取り直し、リミテッドに望みを繋ぎました。
 もう後はない、出番待ちはすこぶる緊張しました。
 他の出場者のアクシデントもあり、会場全体が緊張しているような印象でした。
 
 私はTigreの体を冷やさない事と、何よりも集中をとぎらせないように小さいサークルを常歩させながら出番を待ちました。
 Tigreをセンターにゆっくり誘導し、そして発進しました。
 
 結果として観客を魅了する演技には至りませんでしたが、それでもTigreは私をしっかり受け止めてくれていました。
 私はチャンピオンになることができました。

Q2:Grand Champion Horse La Tigre Del Cieloに関して今年一年の付き合い、勝因、パートナーとして特に喜ばれたことをお書き下さい。

A2:勝因を考えますと
 1. 極力ミスを減らすことができた
 2. 普段出来ている人が出来なかったという中で、自分なりに心の余裕を持て、思いきって演技ができていました。

 ライダーの印象として
 今まで人に見せられるパフォーマンスがしたいという思いはあったが失敗を恐れ、思い切った演技ができず、サークルのスピードアップやリードチェンジなど自分の満足のいく演技ではありませんでした。
 しかし、今回は思い切って演技ができたことの中で、馬をスピードアップさせてストップをする際、前につんのめらずに体を起こし、シートに座ることができるようになったと思えることが印象に残りました。

 Tigre
 昨年の10月から乗り始めて1年です。
 元々できる馬で最初は折り合いが悪く、私を受け入れてくれなったのですが、Tigreは忍耐強く付き合ってくれて大会では落ち着いて私も安心して演技に望むことができました。
 私をチャンピオンライダーに押し上げてくれた馬です。
 ありがとう、Tigre。

Q3:2018年はワンハンドライダーへの昇格となりましたが意気込みをお聞かせ下さい。

A3:今年の結果でワンハンドライダーへの昇格が決定してしまった未熟な私が片手で馬をどうリードしてよいのか今は分からない不安ばかりです。
 まずライダーである自分が準備運動をしっかりやることの中で、馬のフレームを整える、整えられるようにして行って、いずれは片手でも乗れることを目指したいと思います。

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