Q1:Grand Champion Horse Ruffed Upに関して今年一年を振り返り、チューニングから競技会出場、勝因など、トレーニングについて印象に残ったことをお書きください。
A1:Ruffed Upはスピン、リードチェンジ、スピードコントロールと技はしっかりこなしてくれる馬ですので、Greenのライダーがショーイングするのには、適した馬だと思いました。乗っていても、安定したどっしりした走りをしてくれます。Greenのライダーが不安なくショーイング出来るように、ドライブしたらスムーズに動く馬にする事が必要だと感じました。
今回、Ruffed Upのトレーニングの大半を私の後輩インストラクターの中山美香に託しました。本人もまたWJCのAncillary Openにエントリーしておりましたが、自身のショーイングの為だけじゃなく、アマチュアのライダーの為に、しかもWJCという大きな舞台での仕事はかなりのプレッシャーだったと思いますが、そのことが、プロとしての大きな成長や自信に繋がっていけばとの思いでした。
彼女がトレーニングを始めて、最初の印象はサークルが気持ちよく乗れる馬だといっていました。サークルの緩急をつけるためのトレーニングは今まで出したことがないくらいのスピードを出していたのが私の目からみて印象的でした。
中山はRuffed Upは能力のある馬で勝てる馬。出来るだけ、それを引き出したいという事と、杉下さんが乗って、スムーズに動くようになってほしいと話していました。
会場に入ってからのトレーニングは、最初、会場の雰囲気と馬の変化に戸惑ったようです。
会場にいる中で、土岐田さんや騰馬さんのトレーニングを見学したことが、彼女の頭の整理になったと感じます。
土岐田さんからのアドバイスも全てが新鮮で受け止めるのに必死になりながらのトレーニングだったと思います。
自身のレベルでやれることはやったと、臨んだAncillary Openでのショーイングは5スピンでスコア0となったものの、内容はアベレージ評価で、とてもいい仕事をしました。Greenで勝てた大きな勝因だと思います。
ただ、やはり一番の勝因はRuffed Upという馬のパフォーマンス能力やメンタルのキャパシティーだと思います。
Q2:インストラクティングに関して、優勝された杉下選手との間で、振り返ってみて勝因などはどんなところでしたか?
A2:インストラクティングに関しては、どんな映像を持っているのか、いないのか?
どんな感触をイメージしているのか、いないのか?をライダーから感じ取ってレクチャーすることを毎回繰り返し行っていました。うまく伝わらなかったり、手ごたえを感じて頂くまでには、なかなか行かず、私の力不足を痛感しました。
色んな言葉をチョイスする中で、ライダーの混乱もあったことと思います。
大会前は、杉下さんが持つ、ショーイングの映像をコピーするように、迷わず思い切って走行しましょうとアドバイスしました。杉下さんの迷いのないショーイングにそれに精一杯Ruffed Upが応えてくれたことに勝ちという結果がついてきたものと思います。
Q3:最後にGreenのGrand Champion Horseはカナディアンキャンプの馬として2連覇となりますが、2018年度の意気込みをお聞かせください。
A3:いつでも勝ちに行くつもりです。そのために、Greenのライダーが心置きなくショーイングに臨めるような馬づくりに精進していきたいと思います。
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