PRBC
パシフィック ライディングホース ブリーダーズ コミュニティ

*競技結果
 10/11(金)
 10/12(土)
 10/13(日)

*大会レポート

Competitons report


開催にあたり

大会要項

タイムテーブル

エントリーリスト

The 6th Pacific Breeders Circuit Final Scene '13
大会レポート

 The Day 1st

 酷暑の夏が収束して急速な気候変動の中で、台風が多く発生してきている合間を縫ったかのように、天気に恵まれベストコンディションのアリーナで、ファイナルシーンを迎えることとなった。

 PRBCが結成して6年目にあたる第2ステージの2013年がスタートして、早くも最終戦である。

 今年は、West Japan Championshipがサーキットの第3戦として加わり、大きな広がりを見せた。

 Non Pro DV 1st Go Round

 148ポイントの驚異的ハイスコアを叩き出したCaf King Jac と小林 孝之選手は、飛節がグランドタッチするほどのディープなスライディングを見せて+1を獲得したのが強烈な印象であった。

 そして、2位以下に付けたグループは2.5ポイントの間に3頭がひしめく団子状態となり、2nd Go Roundは熾烈な戦いになりそうだ。
 La Tigre Del Cielo 石山 尚子選手  139.0
 Gold Flashy Bear   増田 明子選手  138.0
 Fifty Nifty Gold    岡田 隆雄選手  136.5

 Open DV 1st Go Round

 3rd WJCでチャンピオンになって2連覇を目論むEighty Six Classic と 土岐田 勘次郎選手が、スピーディなスピンとディープがストップで219ポイントを獲得してトップに立った。

 そして、コングレスチャンピオンのShesa Reincarnation と袴田 桂子選手が217ポイントを獲得し2位に付け、コングレス優勝は単なるラックではなかったことを証明した。

 そして、3rd WJCでランオフして、惜しくもリザーブチャンピオンとなったChiquito Spark と 前原 汐里選手(カナディアンキャンプ所属)が216ポイントと続いて、高レベルでの混戦模様となった。

 The Day 2nd

 Ancillary Class

 AC Open DV は、Primary Dunits と 前原 汐里選手が、1頭のみのエントリーであったが141.5ポイントを出して、今後の可能性を予期するに余りある可能性を披露した。

 AC Ltd Non Pro DVは、自らアンシラリーの女王と語る林 雅子選手とA Hollywood Hustlerが、汗をかきつつ一生懸命なショーイングを披露した。

 Ltd Non Pro DV

 このクラスは、九州から参加2選手Fifty Nifty Gold と 岡田 隆雄選手 とDunits Pepper Doll と末廣 まどか選手が実力的に伯仲する中で、北海道から宮下 月見選手と今年21歳のSmart Sonが参戦して 優勝争いが熱戦となった。
 また、岡田選手は、既に獲得賞金で来年はノンプロ選手の認定を手にしていて、Ltd Non Pro DVへの挑戦が最後になるだけでなく、今大会の結果如何でグランドチャンピオンがかかっていて、とてもプレッシャーのかかる戦いとなった。

 しかし、見事これらのプレッシャーをはね除けて岡田 隆雄選手とFifty Nifty Goldは、見事チャンピオンとグランドチャンピオンを獲得した。

 また、岡田選手は、これまでの印象とは全く異なったショーイングで、馬とライダーとのコンビネーションを優先したもので、これまでの見方によっては暴走している様相だったのが、美しさを感じさせるものだった。

 The Day Final

 Non Pro DV 2nd Go Round

 Caf King Jac と小林 孝之選手が、143ポイントを獲得して、見事日本一の座に就いたのだった。1stGo Round程の切れ味がなかったものの、安定したマインドと従順性の持ち味を発揮し高ポイントを叩きだして、同時にグランドチャンピオンも手にした。

 リザーブチャンピオンは、Gold Flashy Bearと 増田 明子選手が、大きなミスなく確実な演技を見せて、その座に就いた。

 また、Fifty Nifty Gold と 岡田 隆雄選手が、Ltd Non Pro DV で見せたコントロールをこのクラスでも発揮して、勝負強く3位に輝いた。

 Open DV 2nd Go Round

 ノンプロのチャンピオンに輝いたCaf King Jacのディープなスライディングストップは、これまでに見ることができなかった姿で、革命的変化があったのではないだろうか。
 その変化を顕著に見ることができたのがオープンディヴィジョンで、このクラスのパフォーマンスは、どの馬をとってもこれまでに見たことがないほどのコントロールとディープな後駆の踏み込みがあった。

 そして、2013年のオープンの有終の美を飾ったのは、Eighty Six Classic と 土岐田 勘次郎選手で、3rd WJCに続いて連覇した。

 更には、リザーブチャンピオンに輝いたのは、Shesa Reincarnationと袴田 桂子選手で、着実にライダーとしてのスキルを身につけた証しとしての結果を出した。

 また、実力という点は、レイニングホースに本格的に携わって日の浅い前原 汐里選手の活躍もまた目を見張るものがあった。

 Team Roping Header Dummy

 Green DV

 キャッチングミスが目立ち得点できない中で、唯一 2nd チャレンジで増田 明子選手がキャッチングを成功して、2010年以来の参戦ながら勝負強く優勝を果たした。

 準優勝ながらも、スィングの見事さに目を見張ったのが、石山 尚子選手であった。本人にはまだその良さを理解できてなかった節があるものの、もしキャッチングが成功していれば、ダントツの成績になっていたのは間違いない。
必ず来シーズンには、結果を出すに違いないのではないだろうか。

 Non Pro DV

 新しいダミーホース(MW Horse)が完成して初めて使用したせいで、ブレーキングが充分でなかったため多少違和感があって、各選手とも普段通りのスィングができなかった。
そのなかで、土岐田 騰馬選手は、練習不足ながらも普段通りのスィングをして勝利した。

 気になった点は、石山 真実選手が、スタンディングのときのスィングが飛躍的に良くなっていた点で、ライディング姿勢を取ったときにそのフォームの崩れがあったものの、スタンディングとライディングに差がなくなるのも時間の問題であるから、来シーズンの活躍が約束されたものになるに違いない。

 特筆すべきことが今大会で達成された。

 それは、10,000千円Damが誕生したことだ。

 Bear Paw Fiftyが、母馬として、その直子が獲得した賞金額が、10,000千円を超えたのである。

 日本初の快挙で、産駒には、Whiz In Fifty・Fifty Nifty Gold・Bear Gold Flash・Gold Flashy Bearなどがあり、これらの馬の獲得賞金が大台に乗ったということである。

 Bear Paw Fiftyは、Boggie Flashy Jacが父親で、NRHA Futurity でリザーブチャンピオンに輝いた馬だ。また、この馬自身もアメリカでの賞金獲得額が$30,00.00を越えている。

 オーナーは、福井 政義氏で、ノーネームランチのオーナーである。