PRBC
パシフィック ライディングホース ブリーダーズ コミュニティ

*競技結果
 ODB Ancillary
 4/22(木)
 4/23(金)
 4/24(土)

*大会レポート


開催にあたり

大会要綱

タイムテーブル

エントリーリスト

The 14th Pacific Breeders Circuit 1st Scene '21
大会レポート

 2021年のシーズン開幕戦が、4月21日(水)より24日(土)の4日間に亘って好天のなかベストコンディションの内に展開した。
 今年は、春の訪れが10日から1週間ぐらい早いようで、梅の散るのが早く、桜の開花が早く、そして筍の出るのも幾分早く感じる。


 4月21日(水)
 午前11時よりペイドウォームアップがスタートした。

 One Day Before Ancillary Class
 Open DV

 Just Dunit 土岐田 騰馬(千葉県)Owned by 石塚 泰子(千葉県)がスクーリングのためのショーイングで、スコア71.0ポイントで優勝した。


 4月22日(木)
 Non Pro DV 1stGo Round

 トップに立ったのは、Just Dunit 石塚 泰子 スコア207.0ポイント、ランダウンで少々馬のレジスタンスが見られたが、積極的スピードサークルで得点してほぼアヴェレージスコアをマークした。

 2位につけたのは、Moonlights Sailor 石山 真実(千葉県)スコア205.5ポイント、持ち前の切れ味の良いスピンやビッグストップの能力を少々抑え気味なショーイングで、2nd Goに期待したいものである。
 3位につけたのは、Tomorrow Morning Caf 落合 身知子(埼玉県)スコア205.0ポイント、馬がリラックスしてイレギュラーなくスピンやチェンジリードをこなして優勝圏内に止まった。

 Open DV

 Just Dunit 土岐田 騰馬 Owned by 石塚 泰子 スコア217.0ポイント、少々ランダウンでレジスタンスが見られたが、スピードコントロールやスピンなどの能力の高さを発揮して優勝に大手をかけた。

 2位につけたのは、Lil Ruf Whip 袴田 桂子(千葉県) Owned by 長谷川 里絵 スコア 205.5ポイント、無難にまとめたもののスコアが伸びなかった。

 余談だが、このクラスにフルブラザーとフルシスター3頭エントリーしたのである。
 Spooks Serenade 2008年 Chestnut Stallion
 Spooks Eldorado 2014年 Chestnut Stallion
 Royalprincess ED 2017年 Chestnut Mare

 以上の3頭は、Sire Spooks Catfish (by Grays Starlight) Dam Hollywood Saranade(by Hollywood Dun It) の産駒で、エリートファミリーであり、今後の成長が楽しみで、後々はこの馬達が将来の日本のレイニングホースのクォリティを担う存在となることでしょう。


 4月23日(金)

 Ancillary Class
 Ltd Non Pro DV
 Whizlin Whoaman(1998年 Sorrel Mare Age23) 林 雅子 スコア63.0ポイント、これまでない積極的ショーイングを発揮して、観客の大きな声援を受けていた。


 4月24日(土)

 Non Pro DV 2nd Go Round

 番狂わせといってはチャンピオンに失礼となるかも知れないが、1st Goでトップに立っていたJust Dunitは、レジスタンスでキックが入って5ポイントペナルティ敢え無く撃沈、次なる優勝候補のMoonlights Sailorは、ケアレスミスでブレイクゲイト2ポイントペナルティ、2頭の優勝候補の馬は、斯くして優勝の栄冠が両手からすり抜けてしまったのである。
 そして、2016年の優勝以来5年のタイムラグの後に見事チャンピオンの座についたのは、Tomorrow Morning Caf 落合 身知子 スコア209.5ポイント トータル414.5ポイント、ショーイング全般を通してリラックスした状態をキープし、スピン・ストップ・スピードコントロール・チェンジリードと無難にこなして、ほぼアヴェレージ得点をマークし並み居る強敵を下して栄冠を手にしたのである。
 落合は、2016年にこの馬で優勝を果たしその後手放し、そして再びパートナーとなって数年、そして今回数段馬のレベルアップをして見事快挙を成し遂げたのである。

 リザーブチャンピオンは、Moonlights Sailor 石山 真実 スコア205.0ポイント トータル410.5ポイント、スピン・ストップと+得点を稼いだもののブレイクゲイトの2ポイントペナルティがひびいて優勝を逃してしまった。ネクストショーイングのリベンジを期待したいところである。

 Open DV

 Just Dunit 土岐田 騰馬 Owned by石山泰子 スコア223.0ポイント トータル440.0ポイント、プレジャーホースのようなスローダウンのスピードコントロール、全く軸がぶれずローヘッドでスタイリッシュなスピン、ディープでエキサイティングなロールバックとスライディングストップと全てのマヌーヴァーにおいて圧巻のパフォーマンスで223.0ポイントの高得点をマークして、他を圧倒して優勝を果たしたのである。

 リザーブチャンピオンは、Lil Ruf Whip 袴田 桂子 Owned by 長谷川 里絵 スコア209.5ポイント トータル415.0ポイント、運動不足気味の感は免れないが短期間で良くまとめたパフォーマンスを発揮して、2nd Goではほぼアヴェレージ得点をマークして準優勝に輝いた。

 Team Roping Dummy Header Non Pro DV

 決勝戦に駒を進めたのは、増田 明子(千葉県)と石山 真実の二人で、増田はスィングには美しさが見られ、決勝戦では残念ながら外してしまって得点することができなかったが、スタンディングでの練習を見る限りでは優勝候補筆頭であったが、惜しむらくは力強さがあれば申し分なく感じた。

 優勝は、石山 真実 スコア72.0ポイント、キャッチングできたときの完成度は高いが、スィングとキャッチングの精度が不安定で、選手全員のレベルを見る限り圧倒的スキルがあるにも関わらず、成績が安定しないのは何故なのでしょう。


 「編集後記」
 継続して繰り返すと必ず上達するものだと思いがちである。
 ボーダーコリーのHarveyに後肢2本で立ち上がる訓練をしていると、最初は一瞬立っていることが精一杯であったのが、数ヶ月後には2本足でしばらく立っていることができるようになったのである。
 馬もロープも長年継続していれば、勝手に上達するものではないのだろうか。
 Harveyには、立っているのが安定しないと貰えるご褒美のおやつを上手く食べることができないという苦しさが付きまとう。
 馬とロープは、どうであろうか。
 上手くできると楽しいし、できないと苦しいのですが、はてさて上達しないのは何故でしょう。