PRBC
パシフィック ライディングホース ブリーダーズ コミュニティ

*競技結果
 4/21(木)
 4/22(金)
 4/23(土)

*大会レポート

Competitions report


開催にあたり

大会要綱

タイムテーブル

エントリーリスト

The 9th Pacific Breeders Circuit 1st Scene '16
大会レポート

 ベストコンディションで、2016年のサーキットが開幕した。

The Day 1st           6/21(木曜日)

 Non Pro DV 1st Go Round

 開幕戦の1ストゴーでトップを切ったのは、Style With Me 小林 孝之選手(千葉県)で、唯一アベレージ得点を獲得した。
 Style With Me は、NRHA FuturityのOpen DV Finalistという輝かしい経歴を持つ馬で、16歳のオールドホースながらその片鱗を見せるディープなストップであった。
 これに続いたのは、Fifty Nifty Gold 岡田 隆雄選手(福岡県)で、得意のサークルでアクティブなショーイングを見せた。
 更に、優勝圏内に付けたのは、今年ノンプロ昇格し初のワンハンドのショーイングながら、Shesa Reincarnationのグレートなアスリートぶりを如何なく発揮した川畑 弘清選手(東京都)であった。

 Open DV 1st Go Round

 2015年オープンレーニンググランドスラム(全戦全勝)をはたしたEighty Six Classicは、エキジビターを土岐田 騰馬選手(千葉県)に変えてのエントリーで、安定した演技ではあったが少々精彩に欠け212.0ポイントで3番手に付けた。
 また、Caf Au Lait 前原 汐里選手(福岡県)が、成長著しく各マヌーバーとも+1/2を思わせるパフォーマンスで212.5ポイントをマークし、2番手に付けた。
 そして、トップに立ったのは大方の予想通り、サークル・ストップで確実にプラス得点をマークしたのは、この馬の魅力を充分に発揮して216.5ポイントの高得点を稼ぎ出したFifty Nifty Gold 土岐田 騰馬選手(千葉県)Owned by岡田 隆雄(福岡県)であった。

 
 Team Roping Dummy Header Non Pro DV

 予選では、スィング、キャッチポイントとぶっちぎりの73.0ポイントの高得点をマークしてトップに立ったのが石山 真実選手(千葉県)で、これに続いたのが昨年のグランドチャンピオンの小林 孝之選手(千葉県)で、この二人で決勝戦が行われることとなった。

 この二人と他の選手のレベルには明らかに差があるように感じ、他の選手の精進に期待したい。

 決勝戦では、石山選手がキャッチミスをして陥落、堅実に小林 孝之選手がキャッチングを成功させ優勝の栄冠を手にした。

 この競技は、数年に亘って選手のレベルアップが著しかったが、ここに来て伸び悩みがでているように見えるのは気のせいだろうか。石山選手並びに小林選手の両巨頭の打倒を期して、他の各選手の成長に期待したいものである。

 

The Day 2nd   4月22日(金曜日)

 Ancillary Class Open DV

 昨夜の雨で一挙にグランドが不良になってしまって、悪コンディションの中でスタートした。

 このクラスには、エキジビターは土岐田 騰馬選手(千葉県)一人であったが3頭のエントリーがあり、そのどれもがノンプロホースで、ノンプロのセカンドゴーをより良い状態でショーイングできるようにするのが目的で、トレーナーがどんなショーイングするのかが見物である。
 Brighten Goldは、左サークルのディパーチャーに難があり、これを克服してのショーイングであり、Gold Flashy Bearは、キューイングに馬が怯えるようになっているのをなくすため、Moonshiny Pineは、後肢の踏み込みを深くしてムーブメントを改善するためであったようだ。

 そんな中で、Gold Flashy Bear が、グランドコンディションの影響がまるでないようなショーイングで、215.0ポイントの高得点をマークして優勝をした。

 Ltd Non Pro DV

 昨年優秀な成績を修めGreen DVから昇格して望んだ諸岡 辰浩選手(東京都)が、2頭のエントリーで必勝を期した。

 Shesa Reincarnationはライトサークルで、ロングリードのミスで大きなペナルティを犯してしまったものの、ストップやスピンでは馬のクォリティの高さを発揮して、見事優勝を果たした。

 

 The Day Final 4月23日(土曜日)

 Non Pro DV 2nd Go Round

 1stGoでトップに立っていたStyle With Me 小林 孝之選手(千葉県)がオフパターンになって、優勝争いが俄然混沌としてしまった。
 そんな中でGold Flashy Bear 中島 徳三選手(東京都)は、 1stGoでは、低い得点であったせいか大きなプレッシャーもなく、ディープなストップでプラス得点を稼ぎ213.5ポイントを叩きだし好位置に付けて、1stGoで2番手につけていたFifty Nifty Gold 岡田 隆雄選手(福岡県)にプレッシャーをかけることとなった。

 そして、ファイナルエントリーのFifty Nifty Gold 岡田 隆雄選手が大きなプレッシャーを背負ってのショーイングとなったが、サークル、スピン、チェンジリードと無難にこなして、誰もが優勝かと思った途端ロールバック後のリードペナルティ2ポイントを犯してしまい敢え無く陥落してしまった。

 最後まで勝負を諦めなかったGold Flashy Bear 中島 徳三選手が見事優勝の栄冠に輝いたのだった。
 中島選手は、PRBCサーキットでは2009年、第26回EWPC Congress以来のノンプロ優勝で、実に7年ぶりの栄冠であった。また、Gold Flashy Bearは、昨年ノンプロのグランドチャンピオンホースで、Final Sceneで優勝しているので2大会連続優勝の快挙を成し遂げたのであった。

 

 Open DV 2nd Go Round

 Caf Au Lait 前原 汐里選手(福岡県)が、堅実に212.5ポイントマークして3位入賞となり、トレーニングの成果が顕著に現れて、観客からその成長に惜しみない拍手が湧いた。

 Eighty Six Classic 土岐田 騰馬選手(千葉県)が、昨年のグランドスラムホースのクォリティを如何なく発揮して、219.0ポイントと高得点を獲得したもののとき既に遅く、1stGoでの出遅れが響きリザーブチャンピオンに止まった。

 そして、2016年1st Scene Open Championは、Fifty Nifty Gold 土岐田 騰馬選手 Owned by 岡田 隆雄(福岡県)で、+1のスライディングストップを決めて、追随を許さずこの馬の持ち味を充分に引き出してその栄冠を手にした。

 

 編集後記

 競技の果たせる役割は、それぞれが独立し創意工夫して競争することにあると思う。
 馬術は、バスケットボールやサッカーなどのティームプレーの競技ではなく個人競技なので、独り善がりになりやすい。そこで競技会でジャッジによる客観的評価が何よりも成長発展の指針となるのでしょう。

 我々観戦者は、選手や馬の成長を見るのが何よりも嬉しく、素晴らしいクォリティの競技を見たいものである。