記念すべき第1回大会で、2バックル獲得のライダー誕生--。理想の乗馬社会の構築を目指して1月に産声を上げたPRBCの初の主催大会となった「The 1st Pacific Breeders Circuit 1st Scene 2008」。あいにくの悪天候にもかかわらず、栄えある最初のバックルの獲得を目指したライダーやローパーが熱い戦いを展開。レイニングでは、ノンプロライダーの石山真実(Smart Wimp Olena)がNon ProとInt Non Proの2ディビジョンを制覇する快挙を成し遂げ、大会に花を添えた。
メーン競技、レイニングのJunior Horseディビジョンを征したのは、土岐田騰馬が騎乗したWhiz In Fifty。1stゴーラウンドでトップの位置に付けると、2ndゴーラウンドではさらにコンディションを高め、サークルやスライディングストップなどで安定感のあるショーイングを披露して、他を突き放した。
Openディビジョンでは、土岐田勘次郎が騎乗したWhizamがスピンやサークル、スライディングストップなど各マヌーバで別次元の能力を見せつけた。中でも、文字通り地面を滑るようなスライディングストップを事も無げに披露して観客を魅了。1stゴーラウンドと2ndゴーラウンドの合計で433.5の高スコアをたたき出し、他を寄せ付けなかった。
圧巻だったのは、Non ProとInt Non Proの両ディビジョン。ダブルエントリーした石山は、1stゴーラウンドで138.5のスコアを出し、両ディビジョンを通して2位につけると、2ndゴーラウンドでも丁寧なショーイングを見せた。メリハリのあるサークルとスムーズなスピンで高スコアを獲得。スライディングストップも見事にまとめて逆転に成功した。2つのバックルを手中に収めた石山のシャツの色はいみじくも、大会カラーと同じイエローだった。
Ltd Non Proディビジョンでは、白井千鶴子(Fantastic Sailing)が各マヌーバで攻めのライディングをして138.5のスコアでチャンピオンに。Greenディビジョンでは西内高志(Taketwo Callme Later)がスコア134で優勝した。
3日間の熱戦を締めくくったのが、チームローピング。夜の帳が下りた馬場でライトに照らし出される中、各ローパーは見事なロープさばきを見せ、観客の声援に応えた。
Header Non Proディビジョンでは、Rowdy 長谷川が日本のローピングを牽引してきた貫禄を見せつけ、成長著しい若手との接戦をものに。Header Greenディビジョンでは、小林孝之が初出場ながら、質の高いロープさばきで他を圧倒し、バックルを手に入れた。