PRBC
パシフィック ライディングホース ブリーダーズ コミュニティ

*競技結果
 ODB Ancillary
 8/26(木)
 8/27(金)
 8/28(土)

*大会レポート


開催にあたり

大会要綱

タイムテーブル

エントリーリスト

The 14th Pacific Breeders Circuit 2nd Scene '21
大会レポート

 本大会は、PRBCが14年前に年4回のサーキット戦としてスタートして、その第2戦であったものが、その後WJCを公認戦としたときから休止していたのが、昨年に引き続きWJCの開催ができなくなったのを機に再スタートして開催された。
 そして、馬場に雨の名残の水溜まりが二つ残っている中で、第1日を迎えた。

 Day 1st   8月25日(水曜日)

 Ancillary Class
 Non Pro DV
Gold Flashy Jac 小林 孝之(千葉県)の1エントリーで、スクーリングのためのショーイングで、62.0ポイントをマークした。

 Open DV
 5エントリーで、全ての馬がスクーリングのためのもので、Moonlights Sailor 土岐田 騰馬(千葉県) Owner 石山 真実(千葉県)が71.5ポイントで優勝した。
 ショーサワーやロケットスタートのランダウンなどの矯正としてショーイングされた。

 Day 2nd    8月26日(木曜日)

 Non Pro DV
 馬場の状態により急遽パターン4から12への変更があった。

 そんな中で、ディープなストップとハイスピードのスピンなど圧巻の演技を見せたのがLa Tigre Del Cielo 土岐田 藍(千葉県)で、218.5ポイントと高得点をマークしてトップに立ち、コングレスからの2連覇に大手をかけた。

 2位につけたのは、Senoritas Nicky 石山 尚子(千葉県)で、ほぼアヴェレージの209.0ポイントをマークし、スピードサークルからのスローダウンなどメリハリのあるパフォーマンスであった。

 3位につけたのは、Tomorrow Morning Caf 落合 身知子(埼玉県)で205.0ポイント、ストップは外したものの無難にまとめて優勝圏内につけた。

 Open DV
 Just Dunit 土岐田 騰馬 Owner 石塚 泰子(千葉県)が220.0ポイントをマーク、ハイスピードのスピンターン、ディープストップ、そしてレイニングホースの醍醐味であるサークルのスピードコントロールで、エキサイティングなパフォーマンスでトップに立ち、ライダーの土岐田 騰馬は11連覇、Just DunitはOpen Champion 8連覇に大手をかけた。

 これに続いたのは、Eighty Six Classic 土岐田 勘次郎(千葉県) Owner 磯野 ひろ子(千葉県)で、216.5ポイントマーク、往年に比べるとスピンで得点できず衰えが垣間見えるものの優勝圏内に踏みとどまり、Justの連勝阻止のプレッシャーを掛けた。

 3位につけたのはTopsail Goldie 土岐田 騰馬 Owner 佐藤 一彦(千葉県)で、210.5ポイントのアヴェレージスコアをマークした。

 Day 3rd    8月27日(金曜日)

 Ancillary Class
 Non Pro DV
 Tomorrow Morning Caf 落合 身知子が、最終日のためのスクーリングで70.0ポイントをマークした。

 Open DV
 優勝したのは、Lil Ruf Whip 袴田 桂子 (千葉県) Owner 長谷川 里絵(東京都)が、最終日のためのスクーリングであったが68.0ポイントをマークして優勝した。

 Final Day     8月28日(土曜日)

 Non Pro DV
 1stGoでトップに立っていたLa Tigre Del Cielo 土岐田 藍がドロー1番でスタートし、余裕の点差であったのがチェンジリードで失敗して4ポイントペナルティとなって199.0ポイント、トータル417.5ポイントと一気に優勝に危険信号が灯った。

 優勝候補2番手のSenoritas Nicky 石山 尚子は、1stGoに比べてやや落ち着きに欠くパフォーマンスで、200.0とスコアを伸ばすことができず。トータル409.0ポイントで、リザーブチャンピオンに止まった。

 そして、3位につけたのは、Moonlights Sailor 石山 真実で、馬の能力として優勝候補ナンバーワンといったところであったが、リラックスが欠けていたようで、これも201.5ポイントで、スコアを伸ばすことができずトータル401.5ポイントで3位となった。

 1stGoで3位につけていたTomorrow Morning Caf 落合 身知子は、ブレークゲイトのペナルティで、やはりスコアを伸ばすことができず入賞を果たせない結果になってしまった。

 結局1stGoの貯金で優勝を果たし2連覇したのは、La Tigre Del Cielo 土岐田 藍で、優勝スピーチでは、優勝ながらとても悔しいという弁で、次回にこれを取り返したいと言うことであった。

 Open DV
 Just Dunit 土岐田 騰馬 Owner 石塚 泰子が 連覇を達成したという結果で、ライダーは11連覇、馬は6連覇の偉業を成し遂げた。
 そのパフォーマンスは、馬のコンセントレーションが何時ものとは違っていて、208.5ポイントとこの馬にしては少々期待はずれの感があったもののトータル428.0ポイントでダントツの優勝を果たした。

 しかし、1stGoで、2位につけていたEighty Six Classic 土岐田 勘次郎 Owner 磯野 ひろ子 は、2nd Goで圧巻な演技を見せていて74.0ポイント、72.5ポイント、73.5ポイント 合計220.0ポイントであった。しかし、アナウンスのコールはリビューザヴィデオで、その結果オフパターンでスコア0ポイントで敢え無く撃沈したのであった。

 そして、リザーブチャンピオンに輝いたのは、Topsail Goldie 土岐田 騰馬 Owner 佐藤 一彦で、アヴェレージ得点をマークし210.5ポイント、トータル421.0ポイントであった。
 この瞬間に佐藤 一彦は、10ミリオンエンオーナーとなった。

 3位につけたのは、Spooks Serenade 土岐田 騰馬 Owner 土岐田 勘次郎 で、リードチェンジでペナルティがあったものの無難にまとめて、この地位につけた。

 Team Roping Dummy Header Non Pro DV
 予選でトップスコア72.0ポイントをマークしたのは、小林 孝之、71.5ポイントをマークしたのは二人で増田 明子(千葉県)と土岐田 騰馬で、優勝候補の石山 真実はキャッチミスを犯してファイナルへ駒を進めることはできなかった。
 3人の決勝戦は、投げる度にローピングの制度を上げていったのが土岐田 騰馬で、72.0ポイントで久々の優勝の栄冠を獲得した。一方増田は、キャッチミスで、0.0ポイント、連続してファイナル戦に駒を進めているものの結果に結びつけることが今回もできなかった。
 リザーブチャンプイオンになったのは、小林 孝之で、ダリーにファンブルがあって1/2ポイントビハインドして優勝に手が届かずとなってしまった。

 [編集後記]
 今回の大会では、ライダーのメンタルが諸にパフォーマンスに出て、リスクが不安材料となってペナルティに繋がるといったことが多く見られた。リスクをその要因や大きさをしっかりと出番前に確認してスタートすることが大切なのではないかと感じた次第である。
 ローピングも馬も、できることでポイント稼ぐことしかできないのであるから、リスクを確定せずにそのままにすれば、どんどん不安が増幅して結果として減点に繋がってしまうのではないだろうか。
 コロナと同様で、リスクが無くなることはないので、その正体を認識しておくことが過剰防衛に繋がることを防いでくれるのではないかと老婆心ながら感じた次第である。