PRBC
パシフィック ライディングホース ブリーダーズ コミュニティ

*競技結果
 4/21(木)
 4/22(金)
 4/23(土)

*大会レポート


タイムテーブル

エントリーリスト

開会にあたり

The 4th Pacific Breeders Circuit 1st Scene '11
大会レポート

 2011年のシーズン開幕となる大会は、やや重馬場といった感じで前日のペイドウォームアップを終え、準備万端整って大会初日を迎えた。

 初日のノンプロとインターメディエイトノンプロの1st Go Round で幕開けをした。

 このクラスでは、小林孝之選手と白井千鶴子選手が、選手生活初のノンプロライダー認証を受けて堂々のノンプロクラスデビューとなった。
 また、小林選手は今シーズンより新たなパートナーBlack Cafを携えての出場で、その結果が期待される。そしてまた、このクラスの常連であるRowdy 長谷川選手もまた新しいパートナーMiss Top Sailenでの出場である。

 さて、初日の結果は、新しいコンビでの戦いにも関わらず大きなミスもなく順当に成績を収めたRowdy選手と小林選手が3位4位と付けた。そして2位に付けたのが北村康男選手とCaf King Jacで、北村選手はCaf King Jacと息のあった演技で不安なく堅実な得点を挙げて2位となり、充分優勝を狙える位置に付けたのであった。
 このクラスでプラスの演技を重ねて142ポイントと高得点を挙げて、トップに立ったのが、落合身知子選手とGolden Amber Jacであった。

 この落合選手は、2009年のノンプロオブザイヤーを獲得したものの、2010年は1st Go Roundでトップに立つもののFinalではふるわず優勝を逃したことが何度かあったので、2日後のFinalまでこの集中を切らすことなくプレッシャーを乗り越えられるものか心配される。

 JuniorとOpen の1st Go Round 

 Open DVは、Jac In The Money で落ち着いた演技を見せた土岐田 騰馬プロがトップに立ち、Junior DVは、Black Cafが昨年とは打って変わって、馬が一段とトレーニングが完成に近づいた感があってトップに立った。

 

 大会2日

 午前中は、アンシラリークラスが行われた。

 多くの選手がスクーリングを兼ねたショーイングをする中で、目を引いたのが早見秀代とSmart Roosterのコンビで、サークルの大きさやリードチェンジの時のレインハンドの荒っぽさが少しだけ改善された感があって、好感を抱かせてくれた。今後のパフォーマンスに注目したいところだ。

 Openは、初日トップに立ったJac In The Moneyが順当なパフォーマンスで、本来なら間違いなく優勝となるところだったが、落とし穴が潜んでいて5スピンでペナルティ0となって、Miss Top Sailenが優勝を掠った。
 Miss Top Sailenは、オープンクラスのチャンピオンの座についたのは初めてのことであった。

 

 大会3日

 いよいよ日本一のノンプロライダーが決まるファイナルラウンドを迎えて、各選手が出番に備えての調整の馬場は、各々の中に不安とプレッシャーと期待とが入り交じって熱気に溢れていた。

 Black Cafと小林選手のコンビが、これまで見せたことのない堅実さを発揮して、見事3位に食い込んで、今シーズンの活躍を予感させる成績を上げた。

 そして、チャンピオンの座についたのがGolden Amber Jacと落合選手が、終わってみればダントツトップの成績を収めて、ノンプロライダー日本一になった。
 初日トップに立ったものの、昨年のことも頭をよぎったり優勝したいという欲望に負けそうになったりと、複雑な思いとプレッシャーを跳ね返してチャンピオンバックルを獲得した。

 Junior DVは、2頭が負傷のためスクラッチになって、事実上Caf Jenny とBlack Caf との2頭で、両方ともChics April Foolの産駒同士の一騎打ちとなった。
 最初に演技をしたCaf Jennyが1st Go のときより一段とパフォーマンスのレベルを上げた感があって、切れ味の良い出来を見せて高得点を叩き出した。
 それでも点の開きからいって順当にいけばBlack Cafの優勝は確実に思えたのが、アンラッキーなことにノースコアとなってしまい、Caf Jennyの頭上に栄冠が輝いたのであった。

 ティームローピング

 Green  DV Header は、エントリー者が3人と少し寂しさが否めなかったが、土岐田 藍選手が、2度目の栄冠を手にした。

 Non Pro DV Headerは、2回スローイングしてトータルポイント最高の2名がファイナル戦に駒を進めることができるシステムで、小林孝之選手とRowdy 長谷川選手がファイナルへと駒を進めた。

 昨年は元より3年間グランドチャンピオンの座を、他の人に譲ったことなく名実共に日本一ローパーの名声を、欲しいままにしてきたRowdy選手を、プラスワンのスィングとキャッチングポイントを叩き出して下した小林選手が、見事日本一に輝いた。

 最終日の最終種目であるローピングの時に雨が強くなって、ギリギリの馬場コンディションの状態ながら、恙なく3日間の大会を終了することができ、今年一年の状況を占うには未だ早いかも知れないが、選手のレベルとレイニングホースのクォリティの向上が、明らかに見て取れる大会であったように思う。