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パシフィック ライディングホース ブリーダーズ コミュニティ

*競技結果速報
 3/19(木)
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 3/21(土)

*大会レポート


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The 2nd Pacific Breeders Circuit 1st Scene 2009
大会レポート

 設立2年目に突入した本コミュニティ主催の「The 2nd Pacific Breeders Circuit 1st Scene 2009」は、初夏を思わせるような好天でスタート。しかし2日目午前の雨により、一転不良馬場に。3日目には晴れ間が戻り馬場も回復してきたものの、締まった砂はパフォーマンス成否の難易度を上げてしまう。日毎に全く違う馬場コンディションに、ライダー達は少なからず頭を悩ませたに違いない。

 Open DVは1st Go Roundで袴田桂子&Benito Eldorado(オーナー吉野勇)と土岐田騰馬&Style With Me(オーナー吉野芙美恵)がトップタイと並び2nd Go Roundへ。2nd Goは、1st Goの絶好の馬場とは打って変わって真逆の悪コンディションの中、馬のコンセントレーションが問われる熱戦となった。勝負の行方は、不良馬場をものともせず攻めの演技をし、トップスコア209.0をたたき出したStyle With Meに軍配が上がった。

 Junior Horse DVは今年の初戦ということもあって、エントリーホース7頭中4頭が今大会デビューの顔ぶれ。そんな中、昨年春にデビューし1年間鍛えられ、2年目を迎えたLil Ruf Whip(オーナー吉野勇)が昨年に引き続き土岐田勘次郎騎乗のもと、1頭だけ抜けた素晴らしいパフォーマンスで1st Go、2nd Goともにトップスコアをマーク。文句なしの優勝を果たした。
 吉野夫妻はオーナーとして今大会Open、Junior両DVのタイトルを獲得し、自身らの所有する馬のレイニングホースとしてのクオリティの高さを証明して見せた。

 アマチュア最高峰のクラスであるNon Pro DVは、1st Goでスコアに大きな開きが無く混戦模様となっていた。1st Goでトップスコアを出しそのまま逃げ切ったのは、馬暦12年目にして嬉しい初のバックルを掴むことができた増田博昭騎乗のSailing Continental。特に好印象だったのは安定したガイドのサークルだ。ペナルティがつくようなミスも少なく、落ち着いた印象をジャッジに持たせるには充分だったことが勝利の決め手となった。

 1st Go、2nd Goともにトップを独走しINT Non Pro DVの勝者となったのは、五十嵐厚子騎乗のMiss Top Sailen。今大会において五十嵐にとっての懸念材料は馬場状態ではなく、昨年馬が骨折し休養を余儀なくされていたことだった。馬の肢を気遣いつつも、2nd Goでは長所であるスピンとスライディングストップでプラス1/2を得、140.0の演技をみせた。五十嵐がバックルを手にしたのは競技会に出場し続け実に7年ぶりとのこと。喜びも一入だったに違いない。

 LTD Non Pro DVを制したのは昨年Green DVから昇格した佐々木寧騎乗のMr Topsail Whiz。このDVでの勝敗を分けたのは、それぞれの競技馬のパフォーマンスの精度の差ではなく、いかにペナルティを最小限に抑えた丁寧な演技をしたかだ。初級者のDVでライダーの丁寧さが勝利を導いたことは、これから生まれてくるツーハンドのDVのライダーにとって良き模範となる演技だった。

 Team Roping Header Green DVは二者の接戦となった。1投目で川畑弘清がホーンに一直線に走るスローでプラス1/2を獲得し、スコア145.0とトップに出る。しかし2投目でローピング初参戦の長谷川里絵がスイング・スロー共にプラスを獲得し、146.0と逆転。続く川畑が食らいつき、トップタイとなりロープオフへ。先攻の長谷川がホーンを外すと、後攻の川畑は確実にホーンをキャッチ。ローピング2年目の川畑が初のバックルを手にした。

 続くTeam Roping Header Non Pro DV。ノンプロローパーの面々は更なるレベルアップの為に、1ヶ月ほど前からスイング改造に取り組み始めているようだ。いまだ完成とは言えない状態で、ホーンを外し失格する者が続出。そんな中プレッシャーに打ち勝った新井俊一がローピング初優勝を飾った。

 今大会においては、馬場コンディションを鑑みつつも、極力ペナルティを犯さなかった人馬が勝利を手中に収めている。来るべき5月開催のEWPC Congress(於:福島県南相馬市馬事公苑)は、コンディションが変わらない屋内馬場で競技が行われる。今後約1ヶ月半の間にペナルティを克服したライダーたちが、パフォーマンスにおけるプラスの応酬で観客を沸かせる展開を期待したい。