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*競技結果 *大会レポート *大会要綱 |
The 15th Pacific Breeders Circuit Final Scene '22
猛暑の夏から一気に気温が下がり、上着が欲しくなるほどの気候の変換があった2022年の、PRBCサーキット最終戦が開催された。
大会前日まで、ベストなグランドコンディションであったのが、降雨でバッドコンディションの中での開会となってしまったのである。 The Day 1st 10月6日(木曜日) Ancillary Class Open DV 2頭のエントリーであったが1頭直前のスクラッチとなった。 Moonlights Sailor 土岐田 騰馬(千葉県) Owned by 石山 真実(千葉県)が、スコア72.0ポイントをマークした。 スクーリングのためのものであったが、スピンとストップで得点を稼ぐ内容であった。 The Day 2nd 10月7日(金曜日) Non Pro DV 1stGo Round Final Sceneは、本大会のチャンピオンが決すると共に、年間のグランドチャンピオンも決まるという二重の戦いが展開されるのである。 2022年は、最終戦の前までの成績では、Moonlights Sailor 石山 真実が首位に立っていて、これを僅差で追随しているのが、Spooks Serenade 土岐田 藍(千葉県)である。 1stGo Roundの結果は、混戦状態となって、トップから4位まで5.0ポイント差というもので、その誰もが優勝圏内に蠢くというものである。 トップに立ったのは、Spooks Serenade 土岐田 藍 140.5ポイントで、スピンで得点し、またミスないパフォーマンスであった。 これに続いたのは、Just Dunit 石塚 泰子(千葉県) 139.5ポイントで、何時もの石塚よりレインハンドが静かになったせいか、馬が比較的落ち着きを見せて、ほぼアヴェレージ得点を獲得し2位につけた。 3位は、Moonlights Sailor 石山 真実 138.5ポイントで、スピンで得点したものの得意のストップでは+得点できず、セカンドではここを修正して欲しいものである。 4位は、Remarkable Steps 増田 明子(千葉県) 135.5ポイントで、チェンジリードで1ポイントペナルティを期したが、その他のマヌーヴァーはミス無くこなしたので、ギリギリ優勝圏内に止まったのであった。 Open DV 1st Go Round Open DVもノンプロ同様混戦模様となり、3.5ポイントの間に4頭が混在することとなり、この4頭の頭上にはチャンピオンバックルが浮かんでいる状態となったのである。 そんな中でトップに立ったのは、21歳という年齢を感じさせない Eighty Six Classic 袴田 桂子(千葉県) Owned by 磯野 ひろ子(千葉県) 141.5ポイントで、相変わらぬビッグストップであった。 2位につけたのは、Spooks Eldorado 土岐田 騰馬 140.5ポイントで、安定したサークルとスピンで得点した。 3位につけたのは、Royalprincess ED 土岐田 勘次郎(千葉県) Owned by 林 雅子(東京都)139.0ポイントで、5歳の若さを微塵も感じさせない落ち着きで、ほぼアヴェレージ得点を果たした。 4位は、 Topsail Goldie 土岐田 騰馬 Owned by 佐藤 一彦(千葉県) 138.0ポイントで、スピンで+得点したのであった。 ディフェンディングチャンピオンの Chics Top Cody 土岐田 騰馬は、残念ながらオフパターンとなってしまって、優勝戦線から脱落してしまった。 The Day 3rd 10月8日(土曜日) Ancillary Class LTD Non Pro DV エントリーが2頭であったが、Royalprincess ED 林雅子は、右サークルで大きなペナルティーを犯してしまったが、完走して得点して優勝を果たしたのである。 Eighty Six Classic 磯野 ひろ子は、久々のエントリーであったために、オフパターンを期してしまって、次回のリベンジを誓っていたのである。 The Day 4th 10月9日(日曜日) Non Pro DV 2nd Go Round 本大会にチャンピオンとグランドチャンピオンの栄冠に輝いたのは、Spooks Serenade 土岐田 藍 144.0ポイント トータル284.5ポイントで、2nd Goの出番前のトレーニングで、何か変化を感じたようで、自信を以てショーペンに入ることができたと語っていた。 体勢を低くしたスピンと、ディープなストップ、ルーズレインによるガイドのサークルで、チャンピオンに相応しいパフォーマンスであった。 リザーヴチャンピオンは、Just Dunit 石塚 泰子 133.0ポイントで、1st Goと違って少々サワー気味で得点は振るわなかったが、追随する人達がこけたこともあって、この地位を確保できたのである。 1stGoで優勝圏内にいたMoonlights Sailor 石山 真実、Remarkable Steps 増田 明子は、プレッシャーの敢え無く撃沈してオフパターンとなり、優勝どころか入賞すら果たせなかったのである。 来シーズンの奮起を期待したい。 Open DV 2nd Go Round 1st Sectionでは、ドロー1stが、Chics Top Cody 土岐田 騰馬であったが、さほどスコアを伸ばすことができず、ドロー2ndは、Royalprincess ED 土岐田 勘次郎 Owned by 林 雅子は、142.5ポイント トータル 281.5ポイントで、無難なパフォーマンスでサークルのスピードコントロールで+得点を稼いでこの時点でトップに立ち、後続にプレッシャーを掛ける存在に躍り出た。 ドロー3rdは、Topsail Goldie 土岐田 騰馬で、140.0ポイント トータル278.0ポイントとRoyalには及ばずながら高成績をおさめ、この時点で2位の位置を確保したのである。 そして、1st Goで1位と2位になった2頭が2nd Sectionで、ドロー1stがSpooks Eldoerado 土岐田 騰馬で、Royalを越えるには、141.5ポイントを出さなければならないのである。ところがレフトサークルでバッドランクに見舞われ、リードが変わってペナルティー1となって、137.0ポイント トータル277.0となって優秀のチャンスを失ったのである。 最終走者となったEighty Six Classic 袴田 桂子 Owned by 磯野 ひろ子は、ブレークゲイトやストップの失敗が重なって敢え無く撃沈してしまったのである。 2022年のFinal Scene Open Champion は、Royalprincess ED 土岐田 勘次郎 Owned by 林 雅子がトータルスコア281.5ポイントをマークして、見事初優勝を果たしたのであった。 そして、Re Championは、Topsail Goldie 土岐田 騰馬 Owned by 佐藤 一彦は、トータルスコア278.0ポイントをマークして、その座につき、それと同時にOpen Grand Championの栄冠を手にしたのであった。 そして、3位になったのは、Spooks Eldorado 土岐田 騰馬で、トータルスコア 277.5ポイントを獲得して、スピンやサークルの精度の高さを発揮したことで、来シーズンの活躍を期待されることとなったのである。 Team Roping Header Dummy Non Pro DV 今回は3人のエントリーであったが、3人とも決勝戦進出という結果となったのである。 優秀は、石山 真実 71.5ポイントで、キャッチングで得点することができず、何時もよりロースコアとなったが、確実にキャッチできことが勝因となった。 決勝戦に進んだ土岐田 騰馬と増田 明子は、決勝戦ではルーズキャッチとなって得点できなかったのであるが、予選では良いキャッチングができていたので、次回にはリベンジを期待したい。 「編集後記」 今大会は、文字通り今年の最終戦であるが、新しい試みを始めたようで、その新しいこととは、「スポーツは、フィジカルを鍛えるのはなく、頭脳を訓練するもの」という考え方だそうだ。 つまり、フィジカルを動かすのだが、それは飽くまでも頭脳を訓練するために動かしているもので、決して手足を訓練しているのではないというものだそうである。 この新しい発想の結果が、来年のシーズンには見られるかも知れないのである。 楽しみして、来年を待ちたいものである。 |