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The 12th Pacific Breeders Circuit Final Scene 2019
開催にあたり
2019年の開幕のご挨拶をしたばかりの感じですが、既にファイナル戦のご挨拶をする季節となりました。
今シーズンの最終戦を迎えるに当たり、これまでご支援を頂いた方を始めエントリーのライダー、そしてショーホースのオーナーの皆さんに心より御礼申し上げます。
さて、新元号が令和となり、我が国は新天皇のもと新たな歴史の幕開けを迎えたのであります。そして、明治・大正・昭和・平成・令和と続いて「明治は、遠くなりにけり」という言葉を思わずにはいられません。
昭和から平成に変わったときに、元号の不自由さをいう沢山の人がいたように思われましたが、平成から令和に変わった今はどうでしょう。むしろ元号を尊ぶ人が増えたように感じられます。
昭和から平成に変わるとき人々は合理主義が善で、不合理は悪のような概念が染みついていたようで、その幻惑から解放された日本人達は、不合理がそれほど悪いものではないという考え方の現れとして、元号を受け入れるという風潮が生まれたのではないでしょうか。
不合理の必要性やその風合いを理解するには、根底に合理性がなければならないと思います。
馬のトレーニングは、不合理と見える現象や反応を、合理的に整理していく作業であるともいえます。
初心者に良くするアドヴァイスがあります。それは困ったとき考えるべきは、論理的思考をもって対処すべきであるということです。我々は、初心者でなくても、困ったり上手くいかなかったりしたとき、その現象や解決法に心を奪われて、中々そのスパイラルから脱出できなくなることが良くあります。
事態を論理的(倫理的)思考によって、問題の本質を解明することが重要なのであります。
一番簡単なことに、あらゆることを可能にする理論があるのです。
今日レイニングやローピングの進化は顕著であります。しかし、日本の現状は、そのレベルからどんどん引き離されています。
シンプルなことができれば、高度なことができるようになるという論理からすれば、そのレベルに達することも越えることも、それほど困難なのではありません。
2019年の最終戦を迎えるに当たって、我々はもう一度この考えを見直して、一挙に世界のレベルを超えようではありませんか。
2019年8月20日
The Pacific Riding Horse Breeders Community
会長 土岐田 勘次郎 |
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