2015年もFinal　Scene　のごあいさつを申し上げることになりました。

　本コミュニティの憲章にある理念を掲げて設立し、8年目の最終章をここに迎えます。

　志を以て、本コミュニティの理念に基づき目の前の課題を一つ一つ確実にクリアし、着実な歩みを残して参りました。
　8年の間に多くの人が去り、多くの人が新たに参入し、そして多くの人が当初から一緒に活動して参りました。

　目の前の課題に対し問題意識を以て立ち向かう地道な姿を見て、その歩みは、誠に牛歩の如く、時には後退に見え、時には停滞に見えて、来るべき姿を想像できず去っていった人達がいました。
　また、一緒の活動してきた人達の中にも、本当に進んでいるのかどうかを実感できていた人は少なかったのではないかと思います。

　去っていった多くの人が愚かであったわけではありませんが、目の前の課題に取り組む姿を見て、理念の及ぶところと理解できなくても致し方ないことだと思います。

　しかし、一旦風が吹き始めると怒濤の如く流れを止めることができないほどの変革が姿を現します。
　それは、馬の走る姿とノンプロライダーのライディングの理想を、徹底して追究するだけであります。

　理念を社会的現象にまで育てるには、宣伝や広告活動はとても大切な要素であることは間違いありませんが、本質の充実が伴ってこそのものなのであります。
　どんなに洋服やお化粧で飾っても、本質が伴って意味を持つものなのです。

　本コミュニティの会員のライディングの姿が、その理念の具象でなければ説得力に欠けてしまうのであります。

　私は、長年の間、トレーニングしている馬の姿、ライディングしているノンプロの姿が、理念の具象化したものとして見えなければ、何をしても無駄ではないかと考えて参りました。

　本コミュニティ設立8年目のFinalを迎えるに当たって、確実に風を感じています。

　ここに高らかに宣言を致します。

　我らに風が吹き始めました。

　この風が、歴史を作っていくものなのです。

　これまで本コミュニティと一緒に歩んで頂いた皆さんに、心から感謝申し上げます。
　そしてまた、これまでの皆様のご支援とご厚情に、この風が必ずやご恩返しとなることを確信します。

　心から皆様のご健闘をお祈り申し上げます。