ウエスタン馬術の普及と技術の革新は、数年に亘って心ない人の言動によって停滞や後退や反乱などが起き、どう購っても最早発展や普及や技術の革新などは言うに及ばず、ウエスタン馬術そのものが消滅してしまうのではないだろうかという危惧を抱いている人も少なくありません。

　しかし、我々がここに継続している技術の革新と弛まざる歩みは、一時的な逆流や奔流や乱れに翻弄されることなく、必ずや大きな流れを作り偉大なる歴史を刻むことを確信するものであります。

　これまでの5年という期間は、激流の中に小舟で目的を目指し漕ぎだしたかのようでありましたが、荒波にもまれながらもその波に呑まれることなく乗り切ったのであります。

　ここに2012年　のFinalを迎え、PRBC設立5周年の締めくくりに相応しい大会であることを切に願うものであり、皆様のご健闘を祈念致します。

　私は、2012年のファイナルを迎える喜びと、新しい5年の最初である2013年に向かって、我が胸の奥底に滾る血潮の迸り（ほとばしり）を禁じ得ません。