PRBC
パシフィック ライディングホース ブリーダーズ コミュニティ

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 天高く馬肥ゆる秋、皆様におかれましては、ますますご健勝の事と存じます。2025年 PRBC Final Sceneは、今月12日に終了し、2025年私が選ぶ馬(My Favorite Horse Ranking)が決定したので、ご報告申し上げます。
 本企画も、16回目を迎える事が出来、皆様のご協力に対し心より感謝すると同時に、御礼申し上げます。
 今年PRBCサーキットに参戦した11頭の概要と、皆様のMy Favorite Horseを選んで頂いた結果は以下の通りとなりました。

 2025年、元今年の夏は気温37度を超える猛暑日がたびたび観測されるなど、昨年を超えて観測史上、最も暑い夏となりました。そんな中、例年同様に4戦のサーキットがEldorado Ranchのアリーナで無事に行うことができました。

■2025年サーキットにエントリーした11頭の概要

  • 国産馬10頭、外産馬1頭
  • 年齢 3〜5歳のジュニアホース2頭、4〜7歳のダービーホース4頭、8歳以上7頭
  • 国産馬10頭のSire  Golden Amber Jac、Mr Remichex 各2頭、Cajuns Moonshine、Lif Ruf Whip、Spooks Catfish、Spooks Serenade、Dun Its Little Lena、Gallo Gold Cody各1頭
    外産馬1頭のSire Hollywood Dun It
■My Favorite Horse Rankingの結果 ※( )内はオーナー

 1位Just Dunit(石塚泰子)
 2位Moonlights Sailor(石山真実)
 3位Chics Golden Du Lait(土岐田藍)
 4位Royalprincess ED(大貫初美)
 5位Senoritas Nicky(SN Syndicate)


 以上の結果となりました。
 各馬のポイント数、頂いたコメントは別表と「写真・コメント」をご覧ください。

 総合1位に輝いた馬は、、今年もJust Dunit(石塚泰子)となりました。
 今回の1位で4連覇達成となりました。ちなみにTOP3には7年連続でランクインとなります。現在のTOP3連続ランクインのトップは伝説の名馬であるEighty Six Classicで8年連続となります。来年のJust Dunit(石塚泰子)の順位いかんで伝説の名馬に並ぶ可能性も出てきました。
 パフォーマンス別のランキングではSpin 、Circle が1位となりました。Stop Rollbackは残念ながら昨年1位から一歩後退で2位となりました。
 2025年サーキットでは、NPにて2nd Sceneで2位の活躍でした。
 sireはHollywood Dun Itです。Eighty Six Classicとは祖父が同じHollywood Jac 86なので、いとこの関係になります(まさに新旧の名馬が同じ系列にあります)。

 第2位になったのは、Moonlights Sailor(石山真実) でした。
 なかなかJust Dunit(石塚泰子)の牙城を崩せず、来年に期待しましょう。
 今シーズンは2nd Sceneしか出場できませんでしたが、みごと優勝を果たしました。Circleにウイークポイントがあり、ここが改善されることが期待されます。
 sireは、Cajuns Moonshine(by Shining Spark)です。Shining Spark血統のmareはPRBCではMoonshiny Pine、Cajuns Moonshineなど少なく、血統的には希少な馬と言えるでしょう。

 第3位は、Chics Golden Du Lait (土岐田藍)でした。
 TOP3へは初の選出で、PRBC会長土岐田氏からも、Just Dunit(石塚泰子)の牙城を崩せる可能性を秘めた逸材と期待されています。
 パフォーマンス別のランキングでは既にStop Rollback にてJust Dunit(石塚泰子)を抑え1位に輝いています。またCircle でも2位と健闘しており来年の順位が楽しみになります。
 2025年サーキットでは、NPにて土岐田藍氏が4戦中3戦で優勝し、グランドチャンピオンを獲得しました。EWPC Congressでスコア282.5、Final Sceneでスコア281.0と安定したパフォーマンスが持ち味で、このことも順位に大きく反映されたように感じます。
 この馬は、OPにて土岐田騰馬氏が参戦しており、1st Sceneスコア286.0、2nd Sceneスコア279.0、Final Sceneスコア280.5と安定した成績で4戦3勝を果たしました。
 結果として、OP、NPのダブルチャンピオンの偉業を今年2回達成しました。そのうえで、OPでもグランドチャンピオンを獲得しましたので、OP,NPのダブルグランドチャンピオンを獲得した馬となります。まさに、次期スーパーホースにふさわしい戦績を収めました。
 sireは、Golden Amber Jacです。あたりはずれの無い血統を意識し探し出された馬としてGallo Del Cieloの血統を持つGallo Gold Codyが選ばれ、Golden Amber Jacはその産駒になります。Gallo Gold Codyは他にも多くの優秀な産駒を日本に広めました。Golden Amber Jac は2017年にTOP3に選出されているので、今回親子でTOP3に選出されたことになります。

 第4位はタイで、1頭はRoyalprincess ED(大貫初美) でした。
 こちらの馬は2年連続TOP5入りを果たしました。PRBC会長土岐田氏からも今後が期待される馬として評価されています。
 サーキットでは、OPにて土岐田勘次郎氏が2nd Scene2位、Ancillary Class Greenにて大貫初美氏がEWPC Congressスコア69.5という高得点で優勝、Final Sceneでも優勝を果たしました。
 オーディエンスの声でも、「穏やかである」などマインドの良さが高く評価され、ウィリングリーなサークル、大貫初美氏のグッドショーイングからもNPライダーが扱いやすい馬という印象を周りにあたえ、このことも選ばれた要因になったと感じます。
 sireは、Spooks Catfishです。Grays Star light(総額賞金$27M)の血統を国内に入れたいとの思いからエルドラドランチにて輸入された馬になります。ちなみに、Gallo Del CieloはGrays Star lightとフルブラザーになります。この馬の産駒にはSpooks Serenade(TOP3に1回選出)とSpooks Eldorado(TOP3に2回選出)がいて、Royalprincess EDはフル兄妹となり優秀な血統と感じます。

 第4位もう1頭は、Senoritas Nicky(SN Syndicate)でした。
 現在レンタル馬として活躍中ですが、今年は久々のサーキット参戦となり、皆様にも新鮮な姿を披露されたように感じました。残念ながら本線での成績はイレギュラーがありふるいませんでしたが、土岐田勘次郎氏のトレーニングやAncillary Classのショーイング、落合身知子氏のシャープなショーイングが強く皆さまの印象に残りTOP5に選出されたものと感じます。
 sireは、Mr Remichex(by Reminic)です。Senoritas NickyはSpooks Serenadeとの間に24年、25年と2頭の産駒を誕生させ、Reminic系とGrays Star light系のクロスとしての活躍が期待されています。

■各Performanceの皆様のMy Favorite Horseの結果

 Spin部門1位: Just Dunit(石塚泰子)
 Circle部門1位: Just Dunit(石塚泰子)
 Stop,Rollback部門1位: Chics Golden Du Lait (土岐田藍)


■匠が選ぶ確かな品質「Kanjiro Tokita Selection」の結果

 総合23ポイント Just Dunit
 総合20ポイントChics Golden Du Lait
 総合20ポイント Royalprincess ED
 総合19ポイントMoonlights Sailor
 総合19ポイントSenoritas Nicky


 匠が選んだ馬は、オーディエンスと同じでしたが、順位が違っていました。特に強調されたのは2位のChics Golden Du Laitで、持っている潜在能力からするとまだまだレベルアップするとのことでした。今後のトレーニングに期待を込めたお言葉でした。
 Royalprincess EDも日々試行錯誤の中で発見があり、まだまだ伸びるとのことでした。
 また、Senoritas Nickyはgreenさが抜けて、もう一段上を目指せるとお話があり、Final SceneのAncillary Classではスコア73を狙っていたとのことでした。
 今回は、血統についても興味深いお話をいただきました。レジェンドのブリーディングスタリオンから近年の人気ブリーディングスタリオン、そしてそれぞれの産駒の活躍も知ることができました。あわせて日本での優良な国産馬の生産を目指して、どのような血統の馬を輸入してきたかの歴史についても教えていただきました。それらの産駒の活躍はサーキットやMy Favorite Horseだけではなく、おとなしく安全なレッスン馬としても新人や若手の皆さまに安心な乗馬ライフを提供していると感じます。

 16回目を迎えた“私が選ぶ馬“My Favorite Horse Ranking 2025年の投票結果は以上となります。

 恒例の人気コーナー、『トーマのつぶやき』(土岐田騰馬氏執筆)を今年も寄稿いただきました。各馬たちの評価の見方、血統やそこからくる特性など、興味深い内容をわかりやすく説明いただいておりますので、是非あわせてご覧いただけますと幸いです。

 PRBCが馬の生産・育成を謳い18年が経ち、そしてこの企画も16年が経過しました。昨今天候が激変すると同じ様にサーキットや馬の流通も変わって来ました。ノンプロが馬を持ち、サーキットに4戦参戦する事は、自らの馬をプロモーションし、あわせて、自身がより楽しい何かを得ることにあると思います。ノンプロが生涯に縁あって出会う馬は数頭です。ライダー全てがトレーナーと掲げているPRBCにおいては、ノンプロ自らの自己責任意識、トレーナーの研鑽、ブリーダーの生産育成等様々な要素を、リスクとベネフィットの中で、その数頭の馬にて納得し充実した乗馬ライフをおくることが、大切であると考えます。

 そして来シーズン、ニューフェイスの馬達や、成長し進化した馬達のパフォーマンスで、さらに熱い闘いが繰り広げられる事を切に望みます。

 これからも皆様の乗馬ライフが豊かで楽しいものになりますように。

2025年10月吉日
PRBCノンプロ委員長 石山 真実

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