天高く馬肥ゆる秋、皆様におかれましては、ますますご健勝の事と存じます。
　2023年 PRBC Final Sceneは今月8日に終了し、2023年私が選ぶ馬（My Favorite Horse Ranking）が決定致しましたので、結果を発表し、ご報告申し上げます。
　2023年私が選ぶ馬（My Favorite Horse Ranking)も、14回目を迎える事が出来、ひとえに皆様のお力添えとご協力によるものと、心より感謝すると同時に、御礼申し上げます。
　今年PRBCサーキットに参戦した10頭を各自の基準に基づき、PerformanceをSpin、Circle、Stop Rollbackに分け、Mind 、Conformationの計5項目、各項目5点満点で評価して頂きました。
　各Performanceについても、それぞれ皆様のMy Favorite Horseを選んで頂きました。

　2023年、コロナが、一般の風邪と同様に扱われるようになり､気温37度を超える日が観測されるなど、観測史上最も暑い夏となった今年､お天気に恵まれて4戦のサーキットが去年同様にEldorado-ranchのアリーナで行われました。サーキットが通常通りに終わり、この企画を継続出来ている事は大会への皆さんの熱意の賜物と感謝しております。

　2023年エントリーした10頭の馬は、国産馬8頭、外産馬2頭でした。 年齢分布は4歳から19歳と幅広く、4歳以下のジュニアホースが1頭､5歳から9歳が3頭、10歳から15歳が3頭、16歳から19歳が3頭でした。

　国産馬8頭のSireは、 Spooks Catfish3頭､Cajuns Moonshine､Gallo Gold Cody､Golden Amber Jac, Lif Ruf Whip､Mr Remichexそれぞれ1頭ずつでした。外産馬は､Hollywood Dun It、Lif Ruf Peppyのそれぞれ1頭ずつでした。

　2023年の総合1位に輝いた馬は、2、3位の馬達との接戦を制し､今年もJust Dunit（石塚泰子）（※以下（）内はオーナー）となりました。『 別格、スピード感溢れるパフォーマンス､スピンは安定のカッコ良さ､ライダーの乗り方次第で、一発逆転出来る名馬なので気持ちを切らずに頑張って欲しい､ランダウンが改善されて来ている。今年はオーナーと結果が出て良かった』のコメントと共に圧倒的に支持を得ました。パフォーマンス別のスピンのランキングでも圧倒的な支持で1位を得ました。またパフォーマンス別の、サークル､ストップでも2位に入りパフォーマンスの素晴らしさを改めて認識させられました。2023年Just Dunit（石塚泰子) は、ノンプロディビジョン（NP）だけでサーキットを戦い抜き､Second scene（2nd）では見事1位に耀き、final scene（final）でも2位の成績を納め、見事選ぶ馬の2連続の1位に輝きました。sireはHollywood Dun Itです。

　第2位になったのは、今年大きく飛躍したSpooks Eldorado（落合身知子)で、『グッドマインド。サークル､ストップが素晴らしい､全てのマヌーバに隙が無い。完成度が上がって来た。走行が美しく柔らかさを感じる。グッドパフォーマーなので子供に期待､オーナー様にも期待。』などのコメントを頂きました。パフォーマンス別で、サークル､ストップで1位になりました。今シーズンの活躍は素晴らしく、オープンディビジョン（open)で土岐田騰馬プロと組みEWPC、2nd､final scene（final)で見事優勝し､3連覇しました。また､NP DVで､EWPCで2位の成績を収め､今年最も活躍した馬でした。sireはSpooks Catfish（by Grays Starlight）です。

　第3位は、Spooks Serenade（土岐田藍)『グッドマインド。スピンが前より綺麗になってきた。リードチェンジに不安はあるが､ストップはディープ大変穏やかなマインド。安定感がある子供に期待。ライダーは自分で、調整するくらいの気概で乗って欲しい。全体に堂々として､いい。』などのコメントと共に今年は3位に入り､サーキットでは1st scene NP DVで土岐田藍さん2位の活躍を見せました。sireはSpooks CatfishでSpooks Eldorado（落合身知子)とフル兄弟になります。

　第4位は､Moonlights Sailor（石山真実)となりました。『スピン､ストップがカッコいい。エネルギッシュ。サークルのスローダウン以外は全て素晴らしい。スモールスローをレベルアップしたいところ。今年 NP参戦少なく残念だけど､来年こそは』のコメントを頂きました。Moonlights Sailor（石山真実)はNP DVのfinalで見事優勝したのは､記憶に新しいものです。sireはCajuns Moonshine（by shining spark）です。

　第5位は､ Royalprincess ED（林雅子)でした。『サークルが本当に魅力的、サークルでプラスワンを狙える、スピードサークルが年々切れ味が増している、グッドマインド、落ち着きがある、サークル､ストップは年々良くなってきている』のコメントを頂きました。パフォーマンス別ではサークルで2位に入りました。今年のサーキットの1st scene OPEN DVにて土岐田勘次郎プロとのコンビで優勝、1st 2nd 合計で285.5をたたき出し、2ジャッジの大会では今年度最高得点となりました。またsireは、Spooks CatfishでSpooks Eldorado（落合身知子)と、Spooks Serenade（土岐田藍)のフルシスターになります。

　各Performanceについても、皆様のMy Favorite Horseをお聞きしました。
　これは、各Performanceの自分の拘っている点から、“自分の推す馬”を1頭だけ選ぶ結果です。
　■Spin部門1位：Just Dunit（石塚泰子)
　■Circle部門1位：Spooks Eldorado（落合身知子)
　■Stop,Rollback部門1位：Spooks Eldorado（落合身知子)

　昨年に続き､Spinでは圧倒的にJust Dunit（石塚泰子)が､支持されました。Circle､Stop,Rollbackでは､Spooks Eldorado（落合身知子)が1位に支持されました。穏やかなマインドの“柔らかさ“が、パフォーマンスに現れた結果、オーディエンスの心を捉えているのだと思いました。

　”選ぶ馬”は各自の基準に基づき、各項目5点満点で評価の結果､自身で”5頭、選ぶ”事になります。点数が高得点で同じだとしても選ばれ無ければ、支持されない事になります。それは何を意味するのでしょうか？逆に支持されると言う事は､誰もが”素晴らしい､魅力的”だと思っているに事に他ならないのです。選ぶ馬の支持されるこの5頭はやはり､PRBCの代表馬と言えるでしょう。

　匠が選ぶ確かな品質「Kanjiro Tokita Selection」の結果

　総合23ポイント Just Dunit
　総合20ポイント Moonlights Sailor､Royalprincess ED､Spooks Eldorado ､Spooks Serenade,

　匠からは、Just Dunitが､日本の中のどの馬よりもパフォーマンスが素晴らしく飛び抜けている事、そして馬は先天的なポンテンシャルと後天的に培われていく能力がある事､我々が接している馬とのコミニュケーションは我々が感覚で感じ､それにより馬の世界で応えて行かなければ一向に先に進まない事､そして目指しているパフォーマンスにおいて､馬の状態がよりマヌーバーに反映されていく事などが話されました。

　14回目を迎えた“私が選ぶ馬“My Favorite Horse Ranking 2023年の投票結果は以上となりました。

　今回もまた､土岐田騰馬プロよりの『騰馬のつぶやき』をいただきましたので、そちらも是非あわせてごらんいただければ幸いです。


　毎年進化していく馬達のパフォーマンス、“私が選ぶ馬My Favorite Horse”、自分の好きな気持ちが、ご自身で選択したひとつひとつが、来年2024年の愛馬との新たなる関わり方のヒントになれたらと切に思います。
　ショーイングの馬のパフォーマンスはどれも見ていて美しく、素晴らしいもので私達に感動を与えてくれます。そして、来年の私の選ぶ馬の時に､その感動した旨をお聞かせ下さい。
　ニューフェイスの馬達や、成長し進化した馬達のパフォーマンスで､来シーズンも､熱い闘いが繰り広げられ、私達を楽しませてくれると思うと今から楽しみです。
　この企画に関して､何か御座いましたら､忌憚の無いご意見をお寄せ戴けましたら幸いです。

　これからも皆様の乗馬ライフが豊かで楽しいものになりますように。