天高く馬肥ゆる秋、皆様におかれましては、ますますご健勝の事と存じます。
2020年 PRBC Final Sceneは今月10日に終了し、2020年私が選ぶ馬(My Favorite Horse Ranking)が決定致しましたので、結果を発表し、ご報告申し上げます。
2020年私が選ぶ馬(My Favorite Horse Ranking)も、11回目を迎える事が出来、ひとえに皆様のお力添えとご協力によるものと、心より感謝すると同時に、御礼申し上げます。
今年PRBCサーキットに参戦した15頭を各自の基準に基づき、PerformanceをSpin、Circle、Stop Rollbackに分け、Mind 、Conformationの計5項目、各項目5点満点で評価して頂きました。
各Performanceについても、それぞれ皆様のMy Favorite Horseを選んで頂きました。
2020年エントリーした15頭の馬は、国産馬9頭、外産馬6頭でした。 年齢分布は6歳から22歳と幅広く、6歳から9歳が6頭、10歳から15歳が5頭、16歳から19歳が2頭、20歳以上が2頭でした。
総合TOP10の10頭は国産馬4頭、外産馬6頭で、国産馬のSireは、 Cajuns Moonshine、Mr Remichex、 Spooks Catfishで,外産馬に関してはNRHA Best Offspring EarnerであるTopsail Whiz、他にもHollywood Dun It、Smart Chic Olenaといった殿堂入りを果たしている馬に、NRHA 4Million Dollar Sire、Gallo Del Cielo、同じく1Million Dollar Sire、Lil Ruf Peppyといった世界で名だたるスタリオンの血統でした。
2020年、世界が今まで経験したことが無い事態に見舞われ、その終息が宣言されぬ中、2020年のサーキットの3戦は行われました。新しい生活様式の中、3戦を行い、誰一人として感染せずサーキットも無事に終わり、この企画が継続出来た事は、全ての大会関係者の方々とライダーの皆さんの熱意の賜物と感謝しております。そして、サーキットでは昨年よりも、さらに進化したパフォーマンスをプロもノンプロも見せてくれました。それは、我々に新たにレイニングの奥深さや素晴らしさを、改めて魅せてくれたショーイングでした。
2020年の総合1位に輝いた馬は、昨年に続き1位を獲得したJust Dunit(オーナー石塚泰子)となりました(※以下()内はオーナー)。みごと得票率100%、投票者全員の票を獲得し『 別格! オープン・ノンプロとも高得点、すごい新星でどのパフォーマンスも+1が取れると思う、これからライダーが成長するのに良い師になって欲しい』などのコメントをいただきました。2020年 Just Dunit(石塚泰子) は、土岐田騰馬さんとオープンディビジョン(OP DV)において3戦全勝を達成し、グランドスラムの栄冠を手にして、さらにグランドチャンピオンホースとなりました。+1のスピンは他の追随を許さず、パフォーマンス別のランキングでも1位でした。
第2位になったのは、Moonlights Sailor(石山真実)で、『ビッグターン、ビッグストップのナイスホース、昨年より成長して来年のパフォーマンスが楽しみ』などのコメントを頂きました。Moonlights Sailor(石山真実)は国産馬で、SireはCajuns Moonshine(by Shining Spark)です。Final Sceneではコンデションの悪い雨の中でもビックストップを決め、ノンプロディビジョン(NP DV)にて、高得点を出して優勝したのは記憶に新しいところです。
第3位は、毎回上位を定席としているEighty Six Classic(磯野ひろ子)で『加齢してもビッグストッパーのナイスホース、ライダーを上達させる馬、超伝導トレーニングを乗り越えスーパーホースに』などのコメントをいただきました。今年EWPC Congressでは、袴田桂子さんがOP DVで3位になりました。19歳になりましたが、今もなお変化し続けるパフォーマンスに目を見張ります。
第4位は、 Chics Top Cody (末廣まどか)は『エブリーマヌーヴァー +1/2〜+1のポテンシャルを持つグレートショウホース、オープンの次は是非ノンプロで優勝を、モデルのような体型が好き、力強いサークルがカッコいい』などのコメントをいただきました。今シーズンに初めて末廣さんとコンビを組み、大会への出場が少なかったにもかかわらず、今年も上位に入りました。
第5位は、La Tigre Del Cielo(LTD Syndicate)で『名馬、ビギナーが安心して乗れてパフォーマンスも安定している、エルドラドの良き先生、マインドが素晴らしい』などのコメントをいただきました。“私が選ぶ馬“では、7回の入賞を果たし、今年で4年連続での入賞となりました。20歳になりましたが、今なお現役で大会にて活躍しています。
2020年新たに“私が選ぶ馬“に選ばれたのは、NP DVで増田明子さんがグランドチャンピオンに輝いたRemarkable Steps(増田明子)で、『コングレスの力強いショーイングが良かった、バランスバックが板に着けばもっと良くなりそう』のなどコメントと共に第10位に選ばれました。Remarkable Steps(増田明子)は国産馬で、SireはMr Remichex(by Remininc)です。毎年パフォーマンスが進化していて、各大会ごとのスコアーも上昇し、今回グランドチャンピオンホースに輝きました。
同じく、国産馬の2頭が新たにランクインしました。7位にSenoritas Nicky(石山尚子)SireはMr Remichex、8位にSpooks Eldorado(土岐田勘次郎) SireはSpooks Catfish(by Grays Starlight)です。
11回目を迎えた“私が選ぶ馬“My Favorite Horse Ranking 2020年の投票結果は以上となりました。
今回は土岐田騰馬プロよりメッセージをいただきましたので、そちらも是非あわせてごらんいただければ幸いです。
各Performanceについても、皆様のMy Favorite Horseを聞いてみました。
これは、各Performanceの採点は同じ点数だけど、自分の拘っている点から、“自分の推す馬”を1頭だけ選ぶなら、どれ? の結果です。
Spin部門1位: Just Dunit(石塚泰子)
Circle部門1位: Spooks Eldorado(土岐田勘次郎)
Stop,Rollback部門1位: Eighty Six Classic(磯野ひろ子)
今回この各部門で、特記すべき事は、Spooks Eldorado(土岐田勘次郎)がサークルで1位に入った事が挙げられます。パフォーマンスの評価において,エネルギッシュでスピードがあり力強い事、そしてそれ以上に“柔 らかさ“の高評価が、オーディエンスの心を動かした要因になっている点ではないでしょうか。
匠が選ぶ確かな品質「Kanjiro Tokita Selection」の結果
総合21ポイント Just Dunit
総合20ポイント Eighty Six Classic
総合19ポイント Chics Top Cody
総合18ポイント Moonlights Sailor、Senoritas Nicky
匠からは、馬のパフォーマンスの内容とオーディエンスが選んでいる内容が一致している事や、上位の馬に関してのストップが馬場コンデションによって左右されない事などが話されました。
パフォーマンスの素晴らしさはそのバッググランドがいかに大事で、メンタルが落ち着いていてかつ従順である事は、ライダーにより左右される事。馬のフィジカルは柔らかくする事は出来ても、メンタルを柔らかくする事は難しい事が話されました。
毎年進化していく馬達のパフォーマンス、“私が選ぶ馬My Favorite Horse”、自分の好きな気持ちが、ご自身で選択したひとつひとつが、来年2021年の愛馬との新たなる関わり方のヒントになれたらと切に思います。
お気に入りの馬のパフォーマンスはどれも見ていて美しく、素晴らしいもので私達に感動を与えてくれます。
サーキット中、試合会場で見た、あのわくわくしてドキドキした感動のパフォーマンスを見せてくれた馬の名前を是非忘れずにいて下さい。そして、来年の私の選ぶ馬には、その感動した旨をお聞かせ下さい。
来年のサーキット、ニューフェイスの馬達や、成長し益々進化した馬達のパフォーマンスで熱い闘いが繰り広げられ、私達を楽しませてくれると思うと、今から来年のサーキットが楽しみです。
益々この企画を良いものにしていきたいと思いますので、是非、忌憚の無いご意見をお寄せ戴けましたら幸 いです。
これからも皆様の乗馬ライフが豊かで楽しいものになりますように。