PRBC
パシフィック ライディングホース ブリーダーズ コミュニティ
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Vol.2

 研究熱心ぶりは、ビデオを使うだけにとどまらない。土岐田の調教の様子を観察し、疑問がわけば聞く。クリニックにも積極的に参加する。馬を良くするためにはどうしたらいいか常に考え、間違っていると気付けば直していく。こうして、馬に乗る際に心掛けるべきポイントも、自分なりにずいぶん整理できてきた。

 心掛けている点の1つ目は、馬のフレーム。つまり、内方姿勢だ。土岐田のクリニックを何度も受けるうち、毎回テーマは違うのに、必ずフレームを作ることが含まれていることに気づいた。「フレームが整えばスピンの回転も速い。フレームができれば何でもできるはず」。整えたフレームをどのようにして各マヌーバに確実につなげていくかにも気を配るようになった。

 また、できるだけ軽い脚の扶助で馬を動かすことを考えている。駄目なら徐々に扶助を強めていく。いきなり強い扶助からは始めない。「0,1,2,3」という具合に扶助を徐々に強めていく、土岐田がたびたび説くやり方だ。

 ランチのつなぎ場で以前、尚子が馬体を指先で触って舌鼓しただけで馬が動くのを見て、軽い扶助で十分なことを実感した。それまでは強く押して動かそうとしていたが、逆に抵抗されていた。「馬はハエが止まっても気づくのだから、軽い扶助で動く」。今は、この土岐田の言葉を肝に銘じている。

 最近、特に重要だと感じているのが「0,1,2,3」のうちの「0」だ。自分の脚が馬にとってプレッシャーになっていない0の状況を意識して作ることで、1や2の小さなプレッシャーを馬が感じやすくなると考えるからだ。0の状況を作るには、脚を馬体から離さなくてはならない。そのためには、きちんと鞍に座ることが大切だと、初めて痛切に感じるようになった。そして、手をこぶつ1つ分下げることにも努力している。バランスを、手ではなく、あくまでもシートで取るようにするためだ。

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