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*競技結果 *大会レポート *大会要綱 |
The 11th Pacific Breeders Circuit 1st Scene '18 季節外れの暑さという気候の中で、2018年にPRBCサーキットは11年目を迎えた。大会直前の雨のために不良コンディションの中でスタートした。
One Day Before Ancillaryは、スクーリングによるショーサワーの改善やコンセントレーションの養成のために行われているもので4エントリーがあった。 Tomorrow Morning Caf 土岐田 騰馬(千葉県) Owned by 岡田 隆雄(福岡県)と Senoritas Nicky 土岐田 勘次郎(千葉県) Owned by 石山 尚子(千葉県)が同スコア70ポイントを獲得して優勝を分け合った。 The Day 1st 4月19日(木曜日) Non Pro 1st Go Round 不良コンディションで人馬とも苦戦を強いられたようで、全体的にスライディングやスピードサークルでスコアを伸ばすことができないようであった。 そんな状況下で、今年からノンプロへ参入した土岐田 藍(千葉県)は、 Dun Its Little Lenaを従えて迫力あるハイスピードスピンで得点して203.0ポイントを獲得しトップに立ったものの4.0ポイントの間に4選手が凌ぎを削る混戦模様となった。 2位につけたのは、Senoritas Nicky 石山 真実(千葉県) Owned by 石山 尚子 が201.0ポイント、3位はWhiz N Pep 川畑 弘清(東京都) Owned by 長谷川 里絵(東京都) 200.0ポイント、4位は Lil Ruf Whip 落合 身知子(埼玉県) 199.0ポイント となった。 満26歳を迎えたSmart Son 宮下 月見(北海道)が参戦し、ベストパフォーマンスであったが残念ながらオフパターン、Dancehall Sally 諸岡 辰浩(千葉県)もライダーの成長著しく、良いパフォーマンスを見せたもののオフパターンとなって、両者0ポイントなって優勝戦線から離脱してしまった。 Open 1st Go Round Open DVもまたグランドコンディションに苦戦したようで、思ったようにスコアを伸ばすことができなかった。 そんな中トップスコア209.5ポイントを叩きだしたのは、Eighty Six Classic 土岐田 勘次郎 Owned by 磯野 ひろ子(千葉県)で、ストップとスピンでアスリートとしての能力の健在ぶりを発揮していた。 これに追随したのは、206.5ポイントのWhizlin Whoaman 土岐田 騰馬 Owned by 末廣 まどか(千葉県)、205.5ポイントのTomorrow Morning Caf 土岐田 騰馬 Owned by 岡田 隆雄の2頭で、優勝圏内のスコアを叩き出し、2nd Go の熱戦が期待できる結果となった。 Topに立ったEighty Six Classicは、2017年末現在の獲得賞金額 約9,400,000円で、史上初の10Million Yen Earner となったFifty Nifty Gold Owned by 岡田 隆雄に続いて2頭目になるために後600,000円に迫っていることもあって力の入るところである。 The Day 2nd 4月20日(金曜日) Ancillary Class Ltd Non Pro La Tigre Del Cielo 林 雅子(東京都)は、スピードには欠けるものの全体として無難にまとめ、ライダーの成長伺わせるパフォーマンスであった。 The Day Final 気温25度を越える夏日となって、急速に馬場コンディションが良好となって最終日を迎えることができた。 Non Pro 2nd Go Round 優勝は、Dun Its Little Lena 土岐田 藍で、210.5ポイントを獲得し+1のスピンとスライディングを見せた。 土岐田 藍選手は、この優勝で12年ぶりのチャンピオンバックル獲得を果たし、Dun Its Little Lenaは往年のOpen Champion Horseで近年はブリーディングスタリオンとして、専ら繁殖に努めていたが、同選手のノンプロ参入にあわせてショーホースとしてカムバックしたものであった。 本大会で優勝を果たせたことは、ライダー ホース共に幸先の良いスタートが切れたのではないだろうか。 リザーブチャンピオンは、Senoritas Nicky 石山 真実 Owned by 石山 尚子 が203.0ポイントで、スピンでプラス得点したがアヴェレージには及ばなかったものの次に繋がるパフォーマンスであった。 Open 2nd Go Round Open Championに輝いたのは、224.5ポイント脅威の高得点を叩きだしトータルスコア434.0ポイントのEighty Six Classic 土岐田 勘次郎 Owned by 磯野 ひろ子 で、+1のサークル、スピンそしてスライディングストップを如何なく発揮し、ダントツの優勝であった。 リザーブチャンピオンは、Whizlin Whoaman 土岐田 騰馬 Owend by 末廣 まどか で、 214.0ポイント トータルスコア420.5ポイント 満20歳の高齢を感じさせないパフォーマンスで、ノンプロホースとして開花する姿を予想させて余りあるものであった。 Team Roping Dummy Header Non Pro ルーズキャトルが目立ち、キャッチングの切れ味が全体的に振るわず低調なスコアとなった。 練習時間でのスローイングでは、増田 明子選手のキャッチングの切れが良かったが、本番でルーズキャトルとなって惜しくも優勝戦線離脱となってしまった。 決勝戦に残ったのは、石山 真実と土岐田 騰馬の両者であったが、キャッチポイントで精々+1/2ポイントのパフォーマンスだったが、石山真実が見事にサーキットの初戦を飾ってチャンピオンに輝いた。 「編集後記」 ノンプロのライダーの成長は、プロフェッショナルトレーナーを移す鏡で、プロの言動やインストラクティングではなく、見せている姿のクォリティがそのままノンプロのスキルとなって映し出されるものなのではないだろうか。 プロの嘆きとして。何故ノンプロのライダーに真意が伝わらないのか、上達させることができないのかという声がささやかれるが、それは取りも直さずプロの姿そのものだという自覚がプロに必要なのではないだろうか。 |