PRBC
パシフィック ライディングホース ブリーダーズ コミュニティ

*競技結果
 ODB Ancillary
 4/20(木)
 4/21(金)
 4/22(土)

*大会レポート


開催にあたり

大会要綱

タイムテーブル

エントリーリスト

The 10th Pacific Breeders Circuit 1st Scene '17
大会レポート

 全日程を通して好天に恵まれ、PRBC 10周年記念大会の開幕を迎えることとなった。

 One Day Before Ancillary (ODBA)

 ライダーと馬の両方のスクーリングのために大会前日に設けられたもので、競技会として公式ルールに基づきジャッジが審査し順位が決定する。
 
 The Day 1st  (4月20日木曜日)

 Non Pro DV 1st Go Round

 Dancehall Sally 諸岡 辰浩選手(千葉県)が、果敢にスピードサークルに挑戦して、209.5ポイントのアベレージスコアを叩き出してトップに立った。諸岡選手は、今シーズンからノンプロクラスへ昇格しての初戦で、緊張高まるなか新人とは思えないほどの堂々たるパフォーマンスで、2位以下の選手とは7ポイントと大きな差をつけた。

 2位につけたのは、Fifty Nifty Gold 岡田 隆雄選手(福岡県)で、この馬は、PRBC発行のデータブック3年連続表紙を飾った馬で、生涯獲得賞金額最高の獲得馬で、誰もが名馬であることを疑わない馬である。ランアラウンドでのロングリードによるペナルティを喫して202.5ポイントと2位に甘んじることとなった。

 3位につけたのは、Whiz N Pep 川畑 弘清選手(東京都)で、少々馬がコンセントレーション不足気味で、200.0ポイントと出遅れた感がある結果となった。

 レインニングの競技は、ブレークゲイトやロングリードやオーヴァースピンのなどのペナルティが厳しく、とくに本大会はスリージャッジでの審査なので、1ポイントのペナルティでもトータル3ポイントペナルティがついてしまうし、スピンで1回多く回ってしまえば得点が0となってしまうので、7ポイントの差は大きいものの決して安全圏だとは言い難いのである。

 Open DV 1st Go Round
 トップに立ったのは148.0ポイント高得点をマークしたEighty Six Classic 土岐田 勘次郎選手(千葉県) オーナー 佐藤 一彦(千葉県)で、プラス1のサークルとスピンでオーディエンスの拍手喝采を浴びた。

 2位につけたのは、Fifty Nifty Gold 土岐田 騰馬選手(千葉県) オーナー岡田 隆雄(福岡県)で、143.5ポイントと4.5ポイントのビハインドとなった。

 この2頭の優勝争いの様相を呈することとなって、10周年記念大会の初戦を飾るのはどちらの馬かと期待させ最終日を待つこととなったのである。

 この両雄は、特徴が異なるものの、スピードサークルとアグレッシブなランダウンを積極的に攻めるパフォーマンスで、日本を代表するオープンクラスの醍醐味を見せてくれる。

 The Day 2nd (4月21日金曜日)

 Ancillary Class

 Non Pro DV

 Lil Ruf Whip 落合 身知子選手(埼玉県)が、スクーリングを兼ねてのショーイングで、66.5ポイントとスコアは低かったがノンプロの最終走行に向けて良い準備ができたようだ。

 Open DV

 Senoritas Nicky 土岐田 勘次郎選手 オーナー 石山 尚子(千葉県)が、69.5ポイントのアベレージスコアで優勝。ショーサワーの矯正としてのエントリーであったようで、ODBAとOpen DV 1st Go Roundと3回目のショーイングであったが最終日のOpen DV 2nd Go Roundに向けて徐々に良くなってきているようである。

 The Day Final (4月22日土曜日)

 Non Pro DV 2nd Go Round
 見事優勝の栄冠を手にしたのは、Dancehall Sally 諸岡 辰浩選手(千葉県)で、210ポイントのアベレージスコアをマークして、1stGo 2nd Go共にトップスコアで完全優勝となったのである。
 ノンプロ昇格後の初戦優勝は、PRBCサーキット史上初の快挙をなし遂げたのである。

 奇しくもチャンピオン・リザーブチャンピオン・3rdプレース共に、1stGo Roundと同じ順位となったのである。

 チャンピオンの諸岡選手は、サーキット4戦全勝を果たすことを宣言して臨んだ初戦で、先ず1勝を上げることができたので満悦だったようだ。

 リザーブチャンピオンはFifty Nifty Gold 岡田 隆雄選手(福岡県)で、レフトサークルのディパーチャーを確実にすることを次のコングレスまでに克服して、必ずリベンジを果たすことを誓っていた。

 3位は、Whiz N Pep 川畑 弘清選手(東京都)で、馬のコンセントレーションを欠きながらもしぶとく3位に食い込んだのは見事であった。

 Open DV 2nd Go Round
 全体的には少々できの悪いこととなってしまった感は否めないが、優勝したFifty Nifty Gold 土岐田 騰馬選手 オーナー岡田 隆雄は、サークルのスピードコントロールとエキサイティングなランダウンとスライディングには目を見張るものがあり、見事なパフォーマンスであった。
 3位となったのは、Senoritas Nicky 土岐田 勘次郎選手 オーナー石山 尚子で、1stGo Roundは0ポイントであったが、スクーリングの成果が如実に現れて、2nd Go Roundは、アベレージスコアをマークできるほどになり、他の馬の崩れにも助けられたが、3位入賞を果たした。元々スピンやサークルのポテンシャルの高い馬なので、今後に期待できそうである。

 Team Roping Header Non Pro DV

 石山 真実選手(千葉県)が、見事なキャッチングで73.0ポイントマークして最高得点で予選を通過した。これに続いたのが小林 孝之選手(千葉県)で、この2人が決勝戦に駒を進めた。
 ファイナルでは、石山選手の何時ものパターンで外してしまい0ポイント、断然有利となった小林選手に油断の魔が差したのか外してしまい0ポイントとなり、再び訪れたチャンスを石山選手が73.0ポイントの高得点をマークして初戦を飾ったのである。

 編集後記

 大会を外形的に俯瞰すれば、あまりできが良い大会とは言い難いものであったが、そこここに大きな飛躍の片鱗を伺うことができた。
 サークル走行時の馬のフレームといい、ライダーのクラスに関係なくスピードサークルに挑戦していることや、どのクラスの選手も積極的なパフォーマンスが許される馬の熟練度などのである。
 次の大会に期待が持てそうな予感がして大いに楽しみである。