PRBC
パシフィック ライディングホース ブリーダーズ コミュニティ

*競技結果
 ODB Ancillary
 9/6(木)
 9/7(金)
 9/8(土)

*大会レポート


開催にあたり

大会要綱

タイムテーブル

エントリーリスト

The 8th West Japan Championship'18
大会レポート

 30℃越えの日がなくなり記録的に暑い夏の終わりを告げるかのような日和の中で、第8回大会が福岡県馬術競技場で開幕した。

 One Day Before Ancillary (9月5日 水曜日)

 Open DV Dunit Pepper Doll 前原 汐里(福岡県) Owned by 佐藤 奈緒(福岡県) Non Pro DV Dreams Of Chics 大野 城児(福岡県)の2頭のエントリーがあり、それぞれ本番のためスクーリングの目的でのショーイングであった。

 The Day 1st (9月6日 木曜日)

 Non Pro DV 1stGo Round

 首位に立ったのは、Coco Kiddy 朝倉 洋子(福岡県)で、安定感のあるスピードコントロールとスピンターンで209.0ポイントとアヴェレージスコアを叩き出し、2017年度のノンプログランドチャンピオンの実力を発揮した。
 これに続いたのは、初のノンプロ挑戦であったDreams Of Chics 大野 城児(福岡県)で、グランドコンディションをものともしないディープストップのパフォーマンスで207.5ポイントをマークした。
 Dun Its Little Lena 土岐田 藍(千葉県)205.5ポイント、Whizlin Whoaman 末廣 まどか(千葉県)204.5ポイントとつづき、砂の深さがどの馬にとってもリスクとなったようで、2nd Go Round までにこの対策如何で優勝が決まりそうである。

 Open DV 1st Go Round

 このクラスは、3位までが団子状態となって、優勝争いが混戦状態の様相を呈した。
 その中144.0ポイントで首位に立ったのは、サーキットのニューフェイスである Chics Top Cody 土岐田 騰馬(千葉県) Owned by林 雅子(東京都)で、スピンとストップで得点を稼ぎ出した。
 2位につけたのは、少々パフォーマンスに切れの欠いた感があったEighty Six Classic 土岐田 勘次郎(千葉県)Owned by 磯野 ひろ子(千葉県)は、141.5ポイントであった。そして3位につけたのは、140.0ポイントのGold Flashy Bear 前原 汐里 Owned by 北村 栄作(大阪府)で、ストップで得点を稼いだようであった。
 この3頭に優勝が絞られたような1st Goであったが、オープンクラスもまたグランドの砂の深さに手を焼いていたようであった。

 The Day 2nd (9月7日 金曜日)

 Ancillary Class Open DV
 3頭のエントリーがあり、Dunit Pepper Doll 前原 汐里 Owned by 佐藤 奈緒 が、70.5ポイントをマークして優勝した。

 LTD Non Pro DV

 優勝の栄冠を手にしたのは、Dreams Of Chics 大野 城児で、206.0ポイントをマークし、ディパーチャーでペナルティがあったもののストップで減点されることのないパフォーマンスであった。
 2位につけたのは、Dunit Pepper Doll 佐藤 奈緒で、204.0ポイントをマークし後塵を拝したものの、レイン捌きで目を見張る上達を見せてくれた。

 The Day Final (9月8日 土曜日)

Non Pro DV 2nd Go Round

 日本一の栄冠を手にしたのは、Dreams Of Chics 大野 城児で、214.0ポイントの高得点をマークして、この馬の良さを如何なく発揮したパフォーマンスであった。また、+1に近い+1/2のスピンとディープなストップで、本人初のノンプロ挑戦で優秀という快挙をなした。
 そして、大野選手は、LTD NPとNPの2冠を同時達成したのであった。

 リザーブチャンピオンは、Dream Of Chics 末廣 まどかで、210.5ポイントとアヴェレージ越えを果たして、1stGo 4位を挽回して、優勝には及ばなかったもののこのクラスを盛り上げるようなパフォーマンスであった。

 1st  Scene とコングレスを2連覇をしていたDun Its Little Lena土岐田 藍は、3ポイントのペナルティがひびいて撃沈、昨年のグランドチャンピオンのCoco Kiddy 浅倉 洋子は、馬のコンセントレーションが欠けていたようで振るわなかった。

 Open DV 2nd Go Round

 優勝圏内の3頭の最初の出場がChics Top Cody 土岐田 騰馬で、+1ストップ、+1/2のスピンとパフォーマンスが続く中、最後のディープストップで、誰もが優勝間違いなしと思った瞬間ドラマが起こった。ストップの直後に何とバッキングしたのであった。5ポイントペナルティで2ジャッジなのでトータル10ポイントの減点で、133.0ポイントになり撃沈してしまった。

 2頭目の馬として出場したのは、Gold Flashy Bear 前原 汐里 Owned by 北村 栄作で、緩急あるサークルとディープなストップで143.0ポイントマークして、最後のエントリーであるEighty Sixを待つこととなったのである。

 ファイナルエントリーとして出場したのは、Eighty Six Classic 土岐田 勘次郎 Owned by 磯野 ひろ子で、ドラマは最高潮を迎えたところで、ライトロールバックで5ステップ以上をバックアップしてペナルティ0となり、敢え無く轟沈した瞬間に、Gold Flashy Bearのチャンピオンが決定したのである。

 「編集後記」

 競技会は、ノンプロはノンプロなりに、そしてプロはプロなりにストーリーが紡がれるものだ。見事初優勝を果たしたノンプロの大野選手は、これまでのノートを見返して6年間の軌跡を振り返ったそうで、オープン優勝の前原選手は、目の前の問題に立ち向かうことが大切だというアドヴァイスが背中を押してくれたということであった。
 しっかりしたレギュレーションの下、大会を継続することは、関わる人達の未来を作る礎になるのではないでしょうか。