天高く馬肥ゆる秋、皆様におかれましては、ますますご健勝の事と存じます。
2017年 PRBC Final sceneは今月8日に終了し、2017年私が選ぶ馬(My Favorite Horse Ranking)が決定致しましたので、結果を発表し、ご報告申し上げます。
2017年私が選ぶ馬(My Favorite Horse Ranking)も、8回目を迎える事が出来、ひとえに皆様のお力添えとご協力によるものと、心より感謝すると同時に、御礼申し上げます。また、今回は投票期間が短く、皆様には大変お手数をおかけ致しました。又、お忙しい中FAXでご投票頂いた方々、誠にありがとうございます。
今年PRBCサーキットに参戦した27頭を各自の基準に基づき、Performanceをspin、circle、stop rollbackに分け、Mind 、Conformationの計5項目、各項目5点満点で評価して頂きました。
2017年エントリーした27頭の馬は、国産馬17頭、輸入馬10頭でした。
年齢分布は3歳から25歳と幅広く、3歳から5歳が2頭、6歳から10歳が9頭、11歳から15歳が8頭、16歳から20歳が5頭、21歳以上が3頭でした。
総合TOP10の10頭は国産馬3頭、輸入馬7頭で、国産馬のSireを見ると、 Gallo Gold Cody (2頭)、
Chics April Fool (1頭)、でした。
2017年のサーキットは、天侯に恵まれた中、ニューフェイス馬がデビューし、昨年よりも進化したパフォーマンスで、我々にレイニングの素晴らしさを魅せてくれたショーイングが印象的でした。
2017年の総合1位に輝いた馬はEighty Six Classic(佐藤一彦)で、478ポイント(P)でした。
Eighty Six Classicは、「柔らかさがさらにレベルアップし、サークルが特にいい。未だに進化し続けている。どのパフォーマンスもプラスが取れる。ダイナミックパフォーマンス。次元の違う柔軟性とコレクトから出るパフォーマンス」などのコメントと共に、総合ポイントが478 P、spin 98 P、circle 105 P、stop rollback 102 P、Mind 84 P、Conformation 89 Pと全ての項目で1位となり、2位と100 Pの差をつけて総合1位となりました。
2017年、Eighty Six Classic の活躍は、オープンディビジョン(OPDV)で土岐田勘次郎さんがWJC、およびファイナルシーン(FINAL)で優勝し、CONGRESSで2位、この結果グランドチャンピオンホースに輝きました。又、FINALでは440.5のハイスコアを叩き出し、そのパフォーマンスはコメントにある様に,更に柔らかさが加わり、目を見張るものがありました。My Favorite Horse Ranking では皆様から支持され2015年から3年連続の総合1位となりました。
第2位になったFifty Nifty Gold(岡田隆雄)は「やはりPRBC No1 パフォーマー、グッドホース、グッドストップ、サークル、全てOK、ライダーを育ててくれる馬、グレードマインドでトップクラス コングレスのスピンは素晴らしかった」のコメントと共に総合ポイント370 Pで2位の結果となりました。
Fifty Nifty Goldはファーストシーン(1 st)のOPDV で土岐田騰馬さんが優勝し、CONGRESSでは、進化したスピンと緩急のスピードサークルとアグレッシブルなストップで、OPDVの土岐田騰馬さんと、ノンプロディビジョン(NPDV)の岡田隆雄さんが共に優勝し、2回目のダブル優勝の快挙を成し遂げました。この結果、PRBC史上初の10 Million Yen Earnerとなり、獲得賞金が1千万円を超えました。Fifty Nifty Gold は残念ながら、2017年8月に永眠しましたが、通称USJの名前と共にその雄姿は皆さんの記憶から忘れることはないでしょう。
第3位になったGolden Amber Jac(山口信介)、は「スピンクオリティー1位、スピン素晴らしい、パフォーマンスはとてもグレイト、あのスピンのスピード感とサークルの緩急は目標、スピン、サークルが素晴らしい。」のコメントと共に総合ポイント369 Pで2位とのわずか1 Pの差で3位となりました。2017年WJCでGolden Amber Jac は、古川芙三子さんのOPDV での、スピード十分なサークルとオーディエンス絶賛のスピンは記憶に新しいものです。
第4位になったWhizlin Whoaman(W W Syndicate)は総合ポイント233 Pで、「全てプラスパフォーマー、年齢を感じさせない、今まで最高の馬、ミリオンダラーサイヤーの血統の競技が見る事が出来、最良」のコメントを頂きました。Whizlin Whoamanは今年サーキットに初参戦しファイナルシーンではOPDVの土岐田藍さんが、3位になりました。
第5位になったDancehall Sally(DS syndicate)は「タフネスでグッドホース、昇格間もないノンプロを優勝させた!、アピール力がある。ナイスマインド、全てにおいてプラスを取れる。安定した走り。」のコメントと共に総合ポイント 232 Pで4位とのわずか1 Pの差で5位となりました。Dancehall Sally は2017年1stのNPDVで諸岡辰浩さんが優勝しました。
総合6位は174 P で、Caf Au Lait(朝倉洋子)、総合7位は135 Pで、La Tigre Del Cielo(LTD Syndicate)、総合8位は134 Pで、Dreams Of Chics(7th Heaven)、総合9位は131 Pで、Chiquito Spark(山口信介)、総合10位は 128 Pで、A Hollywood Hustler(林雅子)という結果になりました。総合6位の、Caf Au Lait、は今年の活躍は目を見張るものがあり、WJCで朝倉洋子さんがNPDVで優勝、CONGRESSで2位に入り、この結果2017年NPDVでグランドチャンピオンホースとなりました。総合7位の、La Tigre Del Cielo は磯野ひろ子さんがCONGRESS、WJCのリミテッドノンプロ(LTDNP)で優勝し、この結果、LTDNPのグランドチャンピオンホースに輝きました。Chiquito Spark、A Hollywood Hustler この2頭は久しぶりに私の選ぶ馬のTOP10に返り咲きました。
8回目を迎えたMy Favorite Horse Ranking 2017年の投票結果は以上となりました。
2017年わたしの選ぶ馬の集計は、当初、全頭5項目を評価した合計の総合点で、考えておりましたが、得点が入らない馬が多かったため、各自記載された馬の得点の合計で、高得点順に5位までを選択し、集計することに致しました。投票期間が短いのにも関わらず皆様に投票して頂けた事を感謝するとともに、全頭へのメッセージを頂いたカナディアンキャンプの前原汐里さん、エルドラドランチの土岐田勘次郎さんに、心より感謝申し上げます。
サーキット中、試合会場で見た、あのわくわくしてドキドキした感動のパフォーマンスを見せてくれた馬の名前を忘れずにいて下さい。そして、来年の私の選ぶ馬に、是非その感動した旨をお聞かせ下さい。
匠が選ぶ確かな品質「Kanjiro Tokita selection」
総合最高得点は、25ポイント中、20ポイントを獲得
20ポイント Eighty Six Classic 、Fifty Nifty Gold
18ポイント Golden Amber Jac 、Whizlin Whoaman
17ポイント Dancehall Sally 、Dreams Of Chics 、Lil Ruf Whip 、Smart Son
表彰式では匠から、評価するにあたり、物事を客観的にみる事の大切さ、ルールに基づく客観性がジャッジであり、いい馬を選ぶ事は、この客観性の上に成り立つ事が大切である事。オーディエンスが選んだベスト5と匠のベスト5が同じであったこと。現在の5項目の細分化した項目に、更に自分が馬を購入する時に考える、総合的評価を加える事を、提案して頂きました。又PRBCの代表的なEighty Six Classicについて、日本に来た当初から現在に至るまでの物語をお話頂き、Eighty Six Classicこの1頭の馬を変える事から、日本の馬をどうするか、馬としての素材は大変大事であるが、パフォーマンスを修錬することにより、更に馬のマインドとパフォーマンスが進化していく事の大事さをお話頂きました。
毎年進化していく馬達のパフォーマンス、“私が選ぶ馬My Favorite Horse”、自分の好きな気持ちで、ご自身で選択したひとつひとつが、2018年の愛馬との新たなる関わり方のヒントになれたら幸いです。お気に入りの馬のパフォーマンスはどれも見ていて美しく、素晴らしいもので私達に感動を与えてくれます。
来年のサーキットも、ニューフェイスの馬達や益々進化した馬達のパフォーマンスで熱い闘いが繰り広げられ、私達を楽しませてくれると思うと、今から来年のサーキットが楽しみです。
益々この企画を良いものにしていきたいと思いますので、是非、忌憚の無いご意見をお寄せ戴けましたら幸いです。
これからも皆様の乗馬ライフが豊かで楽しいものになりますように。