天高く馬肥ゆる秋、皆様におかれましては、ますますご健勝の事と存じます。
2016年 PRBC Final sceneは今月9日に終了し、2016年私が選ぶ馬(My Favorite Horse Ranking)が決定致しましたので、結果を発表し、ご報告申し上げます。
2016年私が選ぶ馬(My Favorite Horse Ranking)も、7回目を迎える事が出来、ひとえに皆様のお力添えとご協力によるものと、心より感謝すると同時に、御礼申し上げます。また、お忙しい中FAXで投票頂いた方々、誠にありがとうございます。
今年PRBCサーキットに参戦した27頭を各自の基準に基づき、各項目5点満点で評価して頂き、その中から各自が5頭選んで頂いた結果です。今年もPerformanceをspin、circle、stop rollbackに分け、Mind 、Conformationの計5項目について投票頂きました。
2016年エントリーした27頭の馬は、国産馬20頭、輸入馬7頭でした。
年齢分布は6歳から24歳と幅広く、6歳から9歳が12頭、10歳から15歳が8頭、16歳以上が7頭でした。
総合TOP10の10頭は国産馬4頭、輸入馬6頭で、国産馬のSireを見ると、 Gallo Gold Cody (2頭)、
Kid O Rima (1頭)、Eldorado Cody (1頭)、でした。
今年2016年のサーキットを振り返って見ると、毎回天侯が悪く、グランドコンデションが悪条件の中でのタフな大会でした。しかし、そんな中でも、我々にレイニングの素晴らしさを魅せてくれたショーイングが印象的でした。
2016年の総合1位に輝いた馬はEighty Six Classic(佐藤一彦)で、388ポイントでした。
Eighty Six Classicは、「抜群の安定感、サークルがNo1、グレートなパフォーマーでありアスリートな馬であるがメンタルのコンセントレーションに難しさが見られる、86といえばサークルでしょう、ディープなストップ、ストップがいい、全てのマヌーバがプラス、全てが抜群パフォーマンス、KT氏のショウイングでパーフェクト、いつ見ても美しいパフォーマンスで今年はぴりぴりカンを感じさせない」などのコメントと共に、総合ポイントが388ポイント、spin
78ポイント、stop rollback 86ポイントとパフォーマンスの2部門1位でした。
2016年もEighty Six Classic の活躍は目を見張るものがありました。悪天候の中、常に攻めの姿勢で、この馬の素晴らしさ、レイニングの素晴らしさを魅せてくれたショーイングでした。オープンディビジョン(OPDV)土岐田勘次郎さんがCONGRESS およびファイナルシーンで2勝し、グランドチャンピオンに輝きました。My Favorite Horse Rankingは、昨年に引き続き、皆様から支持され、2年連続で1位となりました。
第2位になったFifty Nifty Gold(岡田隆雄)は「タフなマインドと体、ランダウンが良くなればベストホース、グレードマインドでストッパーそしてナイスサークルホースだが柔軟性とコンセントレーションを維持してこの性能を保ってもらいたい、スピンが良くなった、サークルの迫力は他の追随を許さない、サークルとストップがいい、サークルおよびビッグストップ、ストップとサークルがイージープラスワン、WJCオープンのショウイングは素晴らしかった、ジェントルマン」のコメントと共に総合ポイント387のわずかな差で2位になりました。総合の1位をEighty Six Classicに渡したものの、circle 90ポイント、Mind 85ポイントの1位の票を獲得しました。2016年のサーキットでは、OPDVで毎回Eighty Six Classicと優勝を争い、土岐田騰馬さんが、1stシーン、WJC で1位になり、WJCでの迫力ある演技は印象的でした。ノンプロディビジョン(NPDV)では岡田隆雄さんが、ファイナルシーンにおいて僅差で逆転には及ばなかったものの、雨の中攻めたサークルで2位につけたのが記憶に新しいことです。
第3位になったMr Smartmax (MSM Syndicate)は、
「オールマイティなノンプロホース,ナイスレイニングホースで腐っても鯛とはこの馬のことではないだろうか、年齢を感じさせないサークル、スピン、安定かつ力強いサークル、リーダーシップとは?をしっかりおしえてくれた。」のコメントと共に総合ポイント197で3位となりました。年齢が21歳ながらも、味のあるスピンで、CONGRESSとWJCの2大会で小林孝之さんとのコンビで優勝しました。
第4位になったDancehall Sally(DS syndicate)は総合ポイント161で、「ビギナーでも成績を出せる馬、マインドが強い、全てのマヌーバーで+1/2の可能性を潜在的に持っているが、少々レジスタンスのためかレージーである」のコメントを頂きました。ファイナルシーンでは、リミテッドノンプロディビジョン(LTDNDV)で諸岡辰浩さんが優勝、WJCではグリーンディビジョン(GRDV)で松本則子さんが2位の活躍で、今年のLTDNDVのグランドチャンピオンに輝きました。
第5位になったStyle With Me(SWM Syndicate)は「スペシャルホース、誰でも乗れてとても安定したパフォーマンス、NRHAオープンフチュリティー18位でストップでのダイナミックスさはかつて体験したことがない感覚でした」のコメントと共に総合141ポイントを獲得し、3年連続ベスト10に入りました。
総合5位から10位までの5頭のうち特記すべきは、第9位に総合114ポイントのCoco Kiddy(山口信介)が今年初めてMy Favorite Horse TOP10入りしたことです。Coco KiddyはCONGRESSとWJCの2大会に参加し、WJCではGRDV,杉下善紀さんが1位になり今年のGRDVグランドチャンピオンに輝きました。又、WJC のLTDNDVでは山口新さんが1位に、そしてOPDVでは上田明子さんが5位の成績を収めました。
総合6位はDreams Of Chics(7th Heaven) 135ポイント、総合7位は120ポイントのGolden Amber Jac(山口信介)、Shesa Reincarnation(SR Syndicate)の2頭、総合10位は100ポイントでSmart Son(宮下月見)という結果になりました。Dreams Of Chics、 Golden Amber Jac、 Shesa Reincarnationこの3頭は常に私の選ぶ馬の上位に位置し、これまでに5回TOP10に入る結果でした。又Smart Sonも昨年に引き続き2年連続TOP10に入りました。
7回目を迎えたMy Favorite Horse Ranking 2016年の投票結果は以上となりました。
Performanceをspin、circle、stop rollbackに分け、Mind 、Conformationの計5項目で評価した結果、皆様が選ぶ馬は、合計の総合点が高得点の馬5頭を選択するのではと考えていましたが、皆様の選択はいかがでしたか?この合計得点とご自身が選んだ馬が合致しない結果であったのなら、自分の採点で、一体良い馬とはどんな馬なの?と更に考えて頂く機会になったのではと、思います。
良い馬とはどんな馬なの?と始めたMy Favorite Horse Ranking。
今年のMy Favorite Horseの1位も、2016年のサーキットOPDVのグランドチャンピオンの結果と同じ結果になりました。
匠が選ぶ確かな品質「Kanjiro Tokita selection」
総合最高得点は、25ポイント中、19ポイントを獲得
19ポイント Eighty Six Classic
18ポイント Fifty Nifty Gold
17ポイント Moonshiney Pine Shesa Reincarnation Smart Son
表彰式では、匠から、ベスト10に今年仲間入りしたCoco Kiddyは大会でレイニングの楽しさを伝えられる馬であること、ベスト10入りしているMr Smartmax、 Style With MeのPerformanceの素晴らしさ、TOP10こそ入りませんでしたが、今年もNPDV,LTDDVで大活躍したDunit Pepper Doll(CLOUD NINE)が、カナディアンキャンプで素晴らしい馬に成長した事、人と馬が重なる部分で、ショウ―イングをすることの大切さや難しさについて話して頂きました。
ご自身の基準で各項目を評価して頂き、その中より選択した5頭の結果より2016年のMy Favorite Horseが決定いたしました。
毎年進化していく馬達のパフォーマンス、“私が選ぶ馬My Favorite Horse”、自分の好きな気持ちが、ご自身で選択したひとつひとつが、2017年の愛馬との新たなる関わり方のヒントになれたら。お気に入りの馬のパフォーマンスはどれも見ていて美しく、素晴らしいもので私達に感動を与えてくれます。
来年のサーキットも、ニューフェイスの馬達や益々進化した馬達のパフォーマンスで熱い闘いが繰り広げられ、私達を楽しませてくれると思うと、今から来年のサーキットが楽しみです。
益々この企画を良いものにしていきたいと思いますので、是非、忌憚の無いご意見をお寄せ戴けましたら幸いです。
これからも皆様の乗馬ライフが豊かで楽しいものになりますように。