5月21日(水)より24日(土)の4日間に亘って、第42回コングレスが開催された。
ベストコンディションに恵まれ、最終日の雨の予報も外れて幸いした。
■The Day 1st 5月21日(水)
ペイドウォームアップがあり、1頭のショーホースが10分間馬場を独占して、馬のスクーリングが行われるシステムで、4頭のエントリーがあった。
今大会は、One Day Before Ancillary Classのエントリーがなかった。
■The Day 2nd 5月22日(木)
Non Pro DV 1st Go Round
Chics Golden Du Lait 土岐田 藍(千葉県)140.0ポイントで、ダントツトップに立った。
スピードコントロールは、スピードの緩急があり、スライディングもディープなストップで、見応えのあるパフォーマンスであった。
2位につけたのは、Just Dunit 石塚 泰子(千葉県)は、リードの乱れと反抗が見られてスコアを伸ばすことができず132.5ポイントで、トップと開きが出てしまったが、ポテンシャルの高い馬であるだけに、最終日の挽回を期待したいものである。
Open DV 1st Go Round
ディフェンディングチャンピオンのChics Golden Du Lait 土岐田 騰馬(千葉県) Owned by 土岐田 藍は141.0ポイントで、サークルのスピードコントロールとディープなストップでトップに立って、2連覇にリーチをかけたのである。
2位につけたのは、Roughlysailorsfriend 土岐田 勘次郎(千葉県) Owend by Tiara Syndicate(千葉県) 138.0で、ほぼアヴェレージスコアで、無難なサークルやストップであったために3ポイントのビハインドになってしまったが、なんとしてもDu Laitの2連覇にストップをかけたいので、事前練習では+1/2のスピンができるようになってきたので、必ず挽回したいと語っていた。
■The Day 3rd 5月23日(金)
Ancillary Class Green DV

1頭のみのエントリーであったが、Royalprincess ED 大貫 初美(千葉県) 69.5ポイント、美しいパフォーマンスであったが、最後のストップでフェンスに寄りすぎ1/2ポイントペナルティがあったものの、その外はアヴェレージで、Green クラスで69.5ポイントは、大成功といえるパフォーマンスである。
■The Day Final 5月25日(土)
Non Pro DV 2nd Go Round
Chics Golden Du Lait 土岐田 藍 142.5ポイント トータル282.5ポイントで、ディープなストップとスピードコントロールで得点し、ぶっちぎりのスコアで優勝の栄冠を手にしたのであった。
そして、1stSceneに続いての優勝で、2連覇を果たしたのであった。
Open DV 2nd Go Round
1st Go Roundでトップに立っていたためにファイナルエントリーとなったChics Golden Du Lait 土岐田 騰馬は、ここで優勝すれば、Non Pro とOpenで2冠、そして1st Sceneに引き続き、2冠の2連覇を達成することとなり、2戦で4勝という史上初の偉業を成し遂げるという大きなプレッシャーがかかったのである。
その前の出番となったのは、Roughlysailorsfriend 土岐田 勘次郎 Owned byTiara Syndicateで、スピンの+1/2ポイントは達成することができなかったが、サークルとストップはアヴェレージのパフォーマンスで、139.0ポイント トータル277.0ポイントを獲得して、ファイナルエントリーを待つこととなったのである。
ファイナルエントリーのChics Golden Du Lait 土岐田 騰馬 Owend by 土岐田 藍は、サークルは+1/2 フィギュア8は+1/2と得点を重ね、満を持して1st Stopでディープなストップを見せ、誰もが+1かと思ったその瞬間、ロールバックに落とし穴が待っていたのである。
ターンにまごつきが出たが、それでも直ぐに立て直すものと思われたが、案に違えて5ステップを越えるバックアップをしてしまったのである。
敢え無くペナルティー0を期して、撃沈してしまった。
そして、この瞬間Roughlysailorsfrienndの初優勝が決まったのである。
Roughlysailorsfrienndの通称は、「友ちゃん」で、 Sire Lil Ruf Whip by Lil Ruf Peppy、out of Smart Little Lena mare 、Dam Whiz Sugar Dun by Wish Whiz. by Topsail Whizという名血のファミリーで、性格がおっとりしていて穏やかで、落ちついているためにきびきびしたところがなかったが、このところ成長著しく、+1/2のスピンができるところまでになってきたので、今後に期待したいものである。
Team Roping Header Non Pro DV
予選では、キャッチングが今一であったが、3人が71.5ポイントで決勝進出を果たしたのである。
決勝戦では、大貫 初美が、素晴らしいキャッチングを見せたもののダリーに乱れが生じて、71.0ポイント、土岐田 騰馬は、ルーズキャトルで0ポイントとなってしまったのである。
このところ不調であった石山 真実(千葉県)は、予選でも彼本来のローピングといえなかった。ところが決勝では、本来の姿が戻って、キャッチングとダリーと申し分なく72.5ポイント獲得して、優勝の栄冠を手にしたのである。
「編集後記」
レイニングでもローピングでも、高みに登って極めて行くには、詰まるところ本人の哲学によることころ大なのだと思う。
本人が、何を理想にして、何に価値を感じて、そのプロセスで起きる事象にどのように対峙して、クリアしていくのかにかかっているのである。
関わる者達の、それぞれの哲学を構築する道すがらを覗き見たいものである。