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「乗馬社会のあるべき理想型」と設立主旨

 乗馬社会のあるべき姿とは、ライダーがそれぞれに、自らの目的に沿った乗馬ができる社会をいう。
 そこで「乗馬の目的とは何か。」「人は何故、乗馬をするのか。」という議論は、とりもなおさず乗馬社会の理想型を語ることである。

 「馬を良くするために、人は馬に乗る。」
 このことは、これまで日本になかった考え方であり、「馬を良くする。」というのはあまりに広範囲な意味を持つ。しかし敢えて「馬を良くする。」という広範囲な意味を持つ言葉を乗馬社会が共有することによって、多種多様な人々が混在できて、且つアイデンティティの明確な社会として存立することができる。

 「馬を良くする。」というのは、「馬を従順にする。」「馬のパフォーマンスを高める。」「馬のルックスを良くする。」「馬を健康にする。」「素材としての馬の品質を高める。」等々挙げればキリがないほどの要素が出てくる。
 これらを全て包含することを目的に考える人や、只一つだけを追求する人など、「馬を良くする。」という共通のテーマを共有することによって、一見社会の許容範囲を狭くしてしまうかのような印象を与えかねないが、色々な人々が自由に競技や趣味やリフレッシュなど様々な乗馬を通して、充実感や達成感を追求できる健全な社会たり得るのである。

 しかしその一方で、「馬を良くする。」というテーマを持たない人が、馬に乗るということはどのようなことなのか、馬にとってはどのような状況を与えられることになるのかが、社会にとって極めて重要な課題とならなければならない。
 馬に乗る人全てが、「馬を良くする。」という目的を持つことによって、ライダー自身のための目的も包含して達成を志すことができるが、「馬を良くする。」という目的を持たずに、ライダー自身のためだけの目的で馬に乗るとすれば、ライダー自身の目的は達成できるかも知れないが、馬はそのとき労働を強いられるだけ、謂わば、精神的 肉体的虐待を生ずるだけということになる。

 「乗馬とは、人が馬の背中に乗って、馬をコントロールすること。」と言いきれるもので、それは馬とのコミュニケーションによってのみ実現できる。
 そのコミュニケーションに、ライダーが「馬を良くする。」という目的を持つことは、コミュニケーションに目的という方向性が生まれる。

 創造しようとする乗馬社会は、乗馬をする全ての人が「馬を良くする。」という目的を共有することこそが理想であり、基盤にならなければならない。

 資本主義経済社会の中で、乗馬の社会が産業構造を持ち、需要と供給のバランスのとれた社会として形成されなければ、繁殖生産者、育成者、調教師、流通業者、消費者などそれぞれの人達の経済的採算性が成り立たない。
 採算性は、社会が健全に機能して発展するために極めて重要な要素である。
 採算が合わなければ輩出する商品の品質が低下し、顧客の信頼を失い購買意欲を増進することができない。その結果 収支が悪くなって投資意欲が促進されることがなくなる。このような悪循環が生まれ、結局消費者がより良いサービスを受けたくても受けられないことになってしまう。
 消費市場は、販売価格がただ単に安価になることを望むものだが、事業者にとって慢性的な採算性の低下が起きれば、結局消費者が損をするということになる。 

 そこで具体的に乗馬社会の構成要因を分析すれば、繁殖生産・育成調教・流通消費の3つの社会層に分けて考えることができ、どの層を基幹とした政策を施行することによって、それぞれの階層が技術革新・経営・投資・購買の意欲が活発になり、乗馬社会が機能上も経済上も健全に発展していけるかが大切な課題になる。
 繁殖生産の部門を乗馬社会の基軸として、育成調教・流通消費の階層がそれぞれ独自に採算と発展というキーワードの基に、展開される社会が最も健全で、この社会構成において繁殖生産の部門が基軸となることによって、各階層のニーズをそれぞれの階層に反映する循環が整うのである。
 何故なら繁殖生産の部門は、一般的産業社会と同様に消費者の動向等を生産行為にどのように反映せしめてより収入を高めるか、消費動向をどのように触発して流行を作るかなどの企画を以て、インセンティブ要因をプレゼンテーションし、消費を促進することを企画することが自らの部門を繁栄せしめると考えるからである。
 そして繁殖生産部門は、乗馬社会の全階層に対しての影響を絶えず考えなくてはならない部門に位置する存在なのである。
 一方他の育成・調教・流通・消費の部門は、それぞれ独自の採算性と繁栄を企画するのみになりがちな部門だということができる。
 つまり、乗馬社会における繁殖生産・育成・調教・流通・消費という階層の中で、唯一投資の構造を持つのが繁殖生産の部門で、他の部門は基本的に労働対価による部門だからということなのだ。

 乗馬社会構成において理想的社会を思考すると、中心的存在として繁殖生産部門をと考えて、システムを構築するのが懸命であるという結論になる。

 理想的乗馬社会の構築のために、The Pacific Riding Horse Breeders Communityを組織し、本コミュニティの構成員の総括する旗艦として、次の憲章を掲げるものとする。