PRBC
パシフィック ライディングホース ブリーダーズ コミュニティ

*競技結果速報
 8/18(木)
 8/19(金)
 8/20(土)

*大会レポート


大会要綱

タイムテーブル

エントリーリスト

The 4th Pacific Breeders Circuit 2nd Scene '11
大会レポート

 真夏の猛暑に、負けない熱戦の火ぶたが切って落とされた。

 18日(木)の初日、35℃の猛暑の中、直ぐに乾いてしまうアリーナに散水しながらも、ベストコンディションの中で始まった。

 Non Pro DV 1st Go Round

 唯一142ポイントを獲得してアベレージ得点を超えたCaf King Jacと 北村康男が、そつなくまとめた演技を披露して、馬のリスクを感じさせない安定したメンタルが功を奏したパフォーマンスでトップに立った。
 ランインのパターンの影響で、中々攻めきれないライダーが続出したようで、2位に付けたのがGolden Amber Jac 136ポイント、Miss Top Sailen とWhiz In Fifty が133ポイント と低調な感じを否めなかった。

 Open DV 1st Go Round
 Dancehall Sallyが210.1/2 Lil Ruf Whip が210.0 Dun It Command が209.1/2 Whiz Tari が209.0 Catman Pine が207.1/2とドングリの背比べの混戦模様となった。

 Junior DVは、Caf Jennyが更にチューンナップされているようで、ストップとスピンのクォリティがより高まったパフォーマンスであったが、5スピンの落とし穴に引っかかってスコア0となってしまった。
 対抗馬のSmart Catfishは、柔らかさと将来の可能性を予想されるが、スピンとストップの完成度が低くてCaf Jennyを脅かすまでにはいっていないようだった。

 19日(金)の大会第二日

 雲行きの怪しい空模様の中で始まり、それでも午前中は雨が降り出しても馬場コンディションは維持されていていた。

 Ltd Non Pro DVは、A Hollywood Hustlerと林雅子が、Non Proは、Whiz In Fiftyと中島徳三が、そしてOpenは、Cajuns Moonshineと土岐田 藍がそれぞれチャンピオンに輝いて、表彰パーティのスピーチで林雅子は、何時もとは違った手応えがあって大変嬉しいとの述べ、何らかの感触を得たようだった。

 Ltd Non Pro DVは、ディフェンディングチャンピオンのWhiz Tariと佐々木寧は、手痛いサークル一周リードミスを犯し4ポイントペナルティを科されてチャンピオンレースから脱落し、La Tigre Del Cieloと石山尚子が、積極的な演技を見せて見事チャンピオンに輝き、この結果10月のファイナル戦への意欲が更に増したようで、多くの方の参戦を呼びかけていた。 

 Open DV 2nd Go Roundは、1stGoでトップに立っていたDancehall Sallyが、ロールバックで手痛いミスを科して脱落し、つづくDun It Commandはミスチェンジリード、Lil Ruf Whipは、午後から降り出した雨による悪コンディションが祟り高得点がとれず、ファイナルエントリーのWhiz Tariの演技如何で誰に優勝の栄冠が渡るかプレッシャーの掛かる局面となった。
 そこで見せたのが、ファーストストップで悪コンディションをもろに受けてミスを犯したものの、その他は堂々のパフォーマンスを見せて、コングレスに続いてオープンチャンピオンのトロフィバックルを手にした。

 20日(土)大会第三日

 昨日の雨で最悪のコンディションになったアリーナも可成り回復を見せ、厳しい日差しもなくて絶好の大会日和となった。

 Non Pro 2nd Go Roundは、1st Sction でCaf King Jacと北村康男が142.1/2ポイントマークして、1stGoよりも積極的で得意のスピードコントロールでは、この馬の持ち味が如何なく発揮され、この時点では首位の座を堅持した。

 続く2nd SctionでDreams Of Chicsと新井俊一が、143ポイントと今大会最高得点をマークして挽回を図ったものの時既に遅く、1stGoの失敗が祟りKing Jacに手が届かなかった。また期待されたAmber Jacと落合身知子も精彩を欠いて、これもまたトップを脅かすことはできなかった。

 夏風邪を引いて体調不良な中でMiss Top Sailenに手を焼いて悪戦苦闘していたRowdy 長谷川が、勝負強さを見せてリザーブチャンピオンの座に輝いて、満面の喜びを溢れさせていたのが印象的だった。

 そして、日本一のノンプロチャンピオンとなったのは、Caf King Jac と北村康男がコングレスに引き続きチャンピオンの座を堅持したものの、ファイナルに向けての改善点の改良を期して、3連覇を意識下に入れているようであった。

 Junior DVは、Smart Catfishが得点さえ獲得できれば優勝という場面ながら、
トレーニング時点の傷が元で出血してノースコアになり、一転してCaf Jennyが得点さえとれれば優勝という局面に変わり、場内は息をのむ雰囲気となった。
 果敢な演技を見せて更にパワーアップされたCaf Jennyで、ピント張りつめて静まった空気の中でスコアのコールを待った。
 誰もが「The Score」と一際高いアナウンシングがされると思っていたのだが、意に反して出血によりノースコアという発表になってしまった。
 Junior DVの優勝者は、該当者なしという結末であった。

 ティームローピングのGreen DVは、石山 尚子がスィングとキャッチポイントで他を引き離して、初のチャンピオンバックルを手にした。

 Non Pro DVは、71.1/2の最高得点を獲得したが3人となって、小林 孝之・土岐田 騰馬・Rowdy長谷川がファイナルラウンドに駒を進めて、72.1/2を獲得し小林とRowdyに二人に絞られた。

 そして、ロングホーンダミーへのチェンジをして決勝戦となり、尻上がりにクォリティを上げていった小林が、スィングとスローイングの得点差によって王者Rowdyを下して、日本一の座についた。

 ティームローピング ノンプロのレベルアップは、ここ1年目覚ましいものがあって、益々混戦模様を呈してくる模様である。
 ローピングのスキルアップの仕方が馬の乗り方に、乗馬のスキルアップがローピングのレベルアップへと、互いに相乗効果として現れる日が近いことを予想するに難くない大会であった。