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*競技結果 *大会レポート *大会要綱 |
The 9th West Japan Championship'19 2011年に産声を上げて今年9回大会を迎える本大会が、福岡県営馬術競技場 屋内競技場で、9月4日(水曜日)から7日(土曜日)の4日間開催された。
9月4日(水曜日) One Day Before Ancillary ノンプロクラス2エントリー、オープンクラス1エントリーがあり、それぞれ本戦に向けて人馬共にスクーリングとして、準備に余念のないショーイングであった。 The Day 1st 9月5日(木曜日) Non Pro DV 1st Go Round 馬場コンディションは、レイニングホースの競技においてとても重要な要素で、上層部の砂の厚み3インチ(約7.5cm)程度がベストといわれているものの、日本において望ましい馬場は希少で、本会場の屋内馬場も少し砂が多いようで、馬のムーヴェメントのヘビーさを感じる。 そんな中で、208.0ポイントでトップに立ったのはDun Its Little Lena 土岐田 藍(千葉県)で、サークルとスピンでプラス得点をマークしたもののストップで減点されたようである。 そして、204.0ポイントで2位につけたのは、Whizlin Whoaman 土岐田 藍で、やはりサークルとスピンで得点を稼いだようである。 202.0ポイントで3位につけたのは、Bear Gold Flash 岡田 隆雄(福岡県)であった。 岡田選手は、以前に保有していた名馬で名高いFifty Nifty Gold (John)のフルブラザーでのエントリーで、果敢なスピードサークルは、かつてのJohnを彷彿させるものがあった。 Open DV 1st Go Round ![]() 215.5ポイントでトップを脅かす存在感ある演技を見せたのは、Just Dunit 土岐田 騰馬 Owned by 石塚 泰子(千葉県)で、+1のスピードコントロールには目を見張るものがあった。そして、このJust Dunitは、アメリカより輸入されて国内競技大会初出場であった。 214.0ポイントで3位につけたのは、Golden Amber Jac 前原 汐里(福岡県) Owned by 山口 信介(福岡県)であった。 The Day 2nd 9月6日(金曜日) Ancillary Class Open DV Dreams of Chics 前原 汐里 Owned by 大野 城児(福岡県)は、ノンプロの本戦に向けてのエントリーで、スクーリングのショーイングでした。 ![]() 人馬共にWJC初出場でありながらチャンピオンという快挙をなし遂げたのは、Just Dunit 石塚 泰子(千葉県)で、138.0ポイントをマークするスピードコントロールとスライディングのアプローチは、グリーンライダーのレベルを遙かに超えたものように見えた。 リザーブチャンピオンは、132.5ポイントをマークしたCoco Kiddy 山口 紗和(福岡県)で、この選手も初参戦で見事に栄冠を手にしたのである。 The Day Final 9月7日(土曜日) ![]() ワンツーフィニッシュの快挙を果たしたのは、土岐田 藍で、209.5ポイントトータル417.5ポイントはDun Its Little Lena、206.5ポイントトータル410.5ポイントはWhizlin Whoamanで、1st Goより高得点をマークしたことが満足するところというのは、パーティでの本人の弁であった。 そして、1st Goと同様に果敢なスピードコントロールで3位を獲得して、自らのバースデイを飾ったのは、Bear Gold Flash 岡田 隆雄であった。 Open DV 2nd Go Round ![]() ファイナルエントリーとして登場したのがChics Top Cody 土岐田 騰馬 Owned by 林 雅子で、3連覇がかかったファイナルランであった。 そして、+1のスピードコントロールとスピンで、プレッシャーのかかるところを突破して218.5ポイントをマーク、トータル436.0ポイントで堂々3連覇を果たしたのである。 JustとChicsとは、粗同レベルのレイニングホースのようにみるところではあるが、ライダーとの馬とのマッチングがChicsの方が上回った点であるように思え、10月の最終戦ではその差がなくなり、何れが勝つかは予想が付かない状況となりそうである。 3位は、Golden Amber Jac 前原汐里 Owned by 山口 信介、4位は、2nd Goで211.0ポイントとアベレージ得点を超えて、初入賞を果たしたのは Coco Kiddy 中山 美香(福岡県) Owned by山口 信介で、今後中山選手や山口 晋兵選手などの新人選手の台頭が見込まれ、益々愉しみとなるところである。 「編集後記」 ウエスタン乗馬やその競技は、日本において歴史が浅いというのが定評である。しかし、既に30年を超えるので歴史が浅いせいにするわけにはいかないと考える。 選手の向上は勿論だが、馬場環境においてもまた日本の誇りとして望まれるところではないだろうか。 ジャンプ競技に障害なくして考えられないように、レイニングにおいてスライディングできる馬場環境なくして考えることができないのである。 ウエスタンの当事者だけに限らず、施設設備の関係者もハローやトラクターなどに一考を要望したい。 |