2019年の競技シーズンは、WJC終了後に台風15号、10月のファイナルシーンには大会期間中に19号が関東直撃となり、停電、断水、倒木による道路渋滞や給油規制、携帯電話の電波障害など、大会中止になろうかというアクシデントがありました。
幸い、本コミュニティに関わる人馬、スタッフには事故に遭うこともなく無事シーズンを終えることができました。
実際に体験しました者としましては、一歩間違えれば人馬共に無事では済まなかったろうと思います。
台風が終わり、通電して水道復旧し始める頃には電波障害も復旧し、ネットニュースやSNSには、同じ大動物を扱う人達の被災の様子や、状況などが分かるようになりました。
それは勿論、被害や支援を訴える者が多かったのですが、私の目に映った関心はそれではありませんでした。
一番目を引いたのは、ある動物管理者が、被害や被災状況をただただ、毎日解決するのに活動してたけど、「振り返ったら有意義で楽しかった」という記事です。
この部分だけを言うと、語弊や反感を得るかもしれませんが、被害を軽んじているとか、そういう意味ではないのです。
私もどちらかと言えば、有意義だったことに同調します。
なぜかというと、あの時はまさに被害や被災状況に嘆く暇が無かったのです。
つまり、色んな立場の多くの人が問題を解決するために動いて、動いて、動き続けました。
水が無かった時にSNSなんて何の役にも立たなくて、人に直接会って情報を聞くのが一番役に立ったことでした。
どこに給水所があり、どれだけの量もらえて、他にどれだけの場所があるのか、と言ったことです。
私の場合は飼料屋さんの所有する地下水で補給しましたが、他にも魚屋さんやレストランなど、私の知る限りでも多くの方が、救済活動をしていました。
今ある問題を解決するために前向きに考えて動いて動き続けたことが、ただただ必死で、後から考えれば、有意義な時間で楽しかったと感じたのではと思います。
勿論、「楽しい」とは適切ではないのかもしれませんが。
2020年も、必ずしも事故無く、災害なくというのはないかも知れません。
しかし、2019程大変な年でも、我々スタッフ選手一同は、無事競技し続けることができました。
これを糧にして2020年も活躍しようと思います。
最後になりましたが、困難なコンディションでも活躍した2019年度のノミネート作品をここに掲載いたします。
2/15に行われますPRBC Circuit Awardのご出席者の投票で各DVベスト3を決定いたします。
皆様のご出席をお待ちしておりますと共に、2020年の更なる皆様の活躍を祈念し、本イベントの挨拶と代えさせていただきます。