今年もフォトコンテンスト開催の季節となりました。
2016年度のノミネート作品は、不良コンディションの写真が多く、馬やライバルだけでなく馬場の攻略も必要であり、選手の皆様にとって例年以上の過酷な戦いだったことが見受けられます。
不良コンディションの競技会開催に関して、多くの方から御指摘を頂きました。
しかし、私の知る限り1980〜90年代のアメリカの競技会ビデオには昨年と同等、もしくはそれ以上の不良コンディションの中にも関わらず、トップトレイナーによる積極的なショーイングはたくさん存在します。
不良コンディションであろうとも、モノともしないトッププロの多くの背中が、1人、また1人とレイニングのファンを作り、レイニング人口を増やしたのではないでしょうか。
こういった歴史が礎となり、近年にある美麗な屋内馬場での多くの開催が、未来となった現代に違いありません。
ひいては日本含め、世界のレイニングの礎となったのです。
今回のノミネート作品からも見て分かる通り、不良コンディションであろうとも、スタイリッシュなスライディングストップの写真はたくさん存在していました。
これはどんな状況にあろうとも、多くの選手が成長し続けてきた証明なのです。
必ずしも、先駆者の道を辿ることが正しい訳ではありませんが、どんな状況にあろうとも歩みを止めず競技会を開催し続けてきたことは、日本のレイニングを発展させるのに、我々は大いに参考にすべきと思います。
PRBC創立10周年となります2017年度も、素晴らしい作品がたくさん生まれる事をここに祈念致します。