天高く馬肥ゆる秋、皆様におかれましては、ますますご健勝の事と存じます。
　2018年　PRBC Final sceneは今月7日に終了し、2018年私が選ぶ馬（My Favorite Horse Ranking）が決定致しましたので、結果を発表し、ご報告申し上げます。

　2018年私が選ぶ馬（My Favorite Horse Ranking）も、9回目を迎える事が出来、ひとえに皆様のお力添えとご協力によるものと、心より感謝すると同時に、御礼申し上げます。また、お忙しい中FAXでご投票頂いた皆様、誠にありがとうございます。

　今年PRBCサーキットに参戦した24頭を各自の基準に基づき、Performanceをspin、circle、stop rollbackに分け、Mind 、Conformationの計5項目各項目5点満点で評価して頂きました。
また、今年は各Performanceについて、皆様のMy Favorite Horseを選んで頂きました。
　2018年エントリーした24頭の馬は、国産馬15頭、輸入馬9頭でした。
年齢分布は3歳から26歳と幅広く、3歳から5歳が2頭、6歳から9歳が3頭、10歳から15歳が11頭、16歳から19歳が5頭、20歳以上が3頭でした。
　総合TOP10の10頭は国産馬2頭、輸入馬8頭で、国産馬のSireは、 Gallo Gold Cody (2頭)でした。

　 天候が安定しない昨今、2018年の暑さは今まで経験したことが無いもので、また災害も各地で多くありました。この中サーキット４戦が、被害も無く行えた事は、幸せな事でした。サーキットでは、ニューフェイスの馬がデビューし、昨年よりもさらに、進化したパフォーマンスをプロもノンプロも見せてくれました。それは、我々にレイニングの素晴らしさを改めて魅せてくれたショーイングでした。

　2018年の総合1位に輝いた馬はEighty Six Classic（磯野ひろ子）で、493ポイント(P)でした。
Eighty Six Classicは、「パフォーマンスのレベルが桁違い！、スーパーな馬、トータルバランスの良さ、＋１祭りのパフォーマンス、常に優勝にからむ馬、抜群のアスリート、各マヌーバとも＋1/2はイージーで＋１の可能性も十分持っている馬である。」などのコメントと共に、総合ポイントが493 P、spin 103 P、circle 104 P 、stop rollback 102 P、 Mind 91 P、Conformation 93 Pと全てのパフォーマンス項目で1位となりました。
2018年、Eighty Six Classic の活躍は、オープンディビジョン（OPDV）でファーストシーン(1st), CONGRESSで2勝し、ファイナルシーン(FINAL)で２位に、この結果グランドチャンピオンに輝きました。また、Eighty Six Classic は生涯獲得賞金が10,000,000YEN Earnerに今年なりました。そのパフォーマンスはコメントにある様に圧巻で、CONGRESSで雨の中でのディープなストップ、FINALでのルーズレーンで頭が下がったcircleは記憶に新しいものです。My Favorite Horse Ranking では皆様から支持され2015年から4年連続の総合1位となりました。
　第2位になったDun Its Little Lena(土岐田藍）は 「力強さが印象的、ストライドの大きさがいい、立っているだけで美しい、優しいジェントルマン、スピン＋１、ダイナミックなパフォーマンス、ダイナミックなパフォーマンスは健在、何年も空いてしまってからのカムバックなのにノンプロ上位にいる能力を評価、各マヌーバ＋１の能力を持ちショウペンにおいては集中力もある。」のコメントと共に総合ポイント486 P、spin 101 P、circle 98 P、 stop rollback 102 P 、Mind 91 P、Conformation 94 P、僅差で2位の結果となりました。
　Dun Its Little Lenaは1st、CONGRESS、FINALで３勝し、この結果グランドチャンピオンに輝きました。Dun Its Little Lenaと土岐田藍さんのコンビは+1のspin、イージー+1/2 circleを余すところなく、ダイナミックなパフォーマンスから425.5（CONGRESS）のハイスコアを叩き出しました。これらのパフォーマンスは各ノンプロ達の目標であり、2018年サーキットノンプロディビジョン（NPDV）を大いに沸かせてくれました。
　第3位になったWhizlin Whoaman(末廣まどか）は「全てのパフォーマンスで＋1/2は狙えると思います、歳を感じさせない走行、オールパフォーマンス安定している、全てが高いレベル、全て良くやさしい馬、往年のスーパースターで特にこの年齢でスピンをプラス取れるのはとてつもない、」のコメントと共に総合ポイント294P、spin 59 P、circle 61 P 、stop rollback 56 P、 Mind 62 P、Conformation 56 Pで3位となりました。2018年 CONGRESS、WJC（West Japan Championship）で２位、FINALで３位、WJCの2nd Goの210.5のパフォーマンスは記憶に新しいものです。
　第4位には、Dreams Of Chics(大野城児)が、 spin 51 P、circle 50 P、 stop rollback 50 P、 Mind 52 P、Conformation 47 P、総合ポイント250 Pでした。「パフォーマンスのレベルがアップ。ビギナーを安心させる馬。今年はライダーを成長させた。ストップの美しさ。ダイナミック。安定感とディープストップ。ＬＴDとＮＰのＷチャンピオン。みるみる馬が良くなっていくのを感じ、持っている才能を感じた。good mind。パフォーマンス good。」のコメントを頂きました。Dreams Of Chicsと大野城児さんはWJCでリミテッドノンプロ（LTDNP）とNPDV（score421.5）で優勝し、見事ダブルチャンピオンに輝きました。
　第5位は、Chics Top Cody（林雅子）で、「美しいサークル、来年もっとよくなりそう。ダイナミックなパフォーマンス。オールパフォーマンスイージー+1/2。体格といい、出来るオーラが漂っている。これからもっと伸びる感じ。期待」のコメントと共に総合ポイント 242 Pでした。Chics Top Cody（林雅子）は土岐田騰馬さんと、今年WJCからサーキットに参戦しました。たった２回のショーイングでしたが、オーディエンスの心を確実に掴み、+1 のspin、+1 のcircleで、FINALでは440.5のハイスコアを叩き出し、Eighty Six Classicを抑え初優勝しました。
　総合6位はLa Tigre Del Cielo(LTD Syndicate)で総合ポイント230 P、総合7位はGolden Amber Jac （山口信介）で169 P、総合8位はGold Flashy Bear(北村栄作) で138 P、総合9位はDancehall Sally（諸岡辰浩）で96 P、総合10位はLil Ruf Whip(落合身知子)  で70 P、という結果になりました。
9回目を迎えたMy Favorite Horse Ranking 2018年の投票結果は以上となりました。

　今回は各Performaについても、皆様のMy Favorite Horseを聞いてみました。
　これは、各パフォーマンスの採点は同じ点数だけど、自分の拘っている点から、“自分の押す馬”を１頭だけ選ぶなら、どれ？　の結果です。

　Spin部門1位： Eighty Six Classic(磯野ひろ子)、Senoritas Nicky(石山尚子)
　Circle部門1位：Eighty Six Classic(磯野ひろ子)
　stop rollback部門1位：Eighty Six Classic(磯野ひろ子)

　１位のEighty Six Classic(磯野ひろ子)と2位Dun Its Little Lena(土岐田藍）はランキングとほぼ変わらない結果ですが、
　Spin部門でSenoritas Nicky(石山尚子)5P、Chics Top Cody（林雅子）4P, Moonlights Sailor(諸岡辰浩)3P, Tomorrow Morning Caf(岡田隆雄)3P、
　Circle部門でChics Top Cody（林雅子）3P, Gold Flashy Bear(北村栄作)3P、
　stop rollback部門でMoonlights Sailor(諸岡辰浩)3Pを獲得して上位に入りました。

　サーキット中、試合会場で見た、あのわくわくしてドキドキした感動のパフォーマンスを見せてくれた馬の名前を是非忘れずにいて下さい。そして、来年の私の選ぶ馬には、その感動した旨をお聞かせ下さい。

匠が選ぶ確かな品質「Kanjiro Tokita  selection」の結果
総合最高得点は、25ポイント中、20ポイントを獲得
20ポイント　Eighty Six Classic
19ポイント　Chics Top Cody、Dun Its Little Lena 、Whizlin Whoaman
18ポイント　Golden Amber Jac、Moonlights Sailor 、Lil Ruf Whip

　 表彰式では匠から、今年もオーディエンスが選んだベスト7と匠のベスト7がほぼ同じであったこと、また１頭選出のMy Favorite Horse のConformationから、馬の骨格の特徴とパフォーマンスSpinとの関係の解説がありました。Spin以外にも、骨格に伴う他のパフォーマンスのアドバンテージとリスクの説明もされました。Conformationはなかなか、難しいものです。しかし、これらは自分が馬を購入するあたり、承知すべき重要な項目一つなので、興味を持っていきたいものです。１頭選出のMy Favorite HorseのMindに関しては、現在ビギナーに絶賛のLa Tigre Del Cieloに関して話されました。この馬もPRBCだからこそ今日があること、馬としての素材と人を育てる事の両者があってこそベストマインドの旨を話されました。
最後に3015年の明日に向かって来年も行こう、ノンプロがSCORE220を出す事を確認して、終わりました。

　毎年進化していく馬達のパフォーマンス、“私が選ぶ馬My Favorite Horse”、自分の好きな気持ちが、ご自身で選択したひとつひとつが、2019年の愛馬との新たなる関わり方のヒントになれたらと切に思います。お気に入りの馬のパフォーマンスはどれも見ていて美しく、素晴らしいもので私達に感動を与えてくれます。
　来年のサーキットも、ニューフェイスの馬達や益々進化した馬達のパフォーマンスで熱い闘いが繰り広げられ、私達を楽しませてくれると思うと、今から来年のサーキットが楽しみです。
　益々この企画を良いものにしていきたいと思いますので、是非、忌憚の無いご意見をお寄せ戴けましたら幸いです。
　これからも皆様の乗馬ライフが豊かで楽しいものになりますように。