PRBC
パシフィック ライディングホース ブリーダーズ コミュニティ

*競技結果
 ODB Ancillary
 6/21(木)
 6/22(金)
 6/23(土)

*大会レポート


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エントリーリスト

The 35th EWPC Congress '18
大会レポート

 PRBC サーキットの第2戦であるコングレスが、最悪の馬場コンディションの中開幕した。

 One Day Before Ancillary

 3頭のショーホースのスクーリングのためにエントリーがあり、+1/2のスピンで71.0ポイントをマークしたSenoritas Nicky 土岐田 騰馬(千葉県) Owned by 石山 尚子(千葉県)が優勝をした。

 The Day 1st 6月21日(木曜日)

 Non Pro DV 1stGo Round

 馬場コンディションの悪い中、エントリー選手の誰もが果敢に攻めたパフォーマンスで熱い闘いとなって、全体的に混戦模様を呈した。
  そんな中トップに立ったのはパワフルなサークルやストップの演技で210.0ポイントをマークした Dun Its Little Lena 土岐田 藍(千葉県)、+1/2のスピンなどの演技で208.5ポイントを叩きだして2位につけたのは Whizlin Whoaman 末廣 まどか(東京都)、そして高速でスムースなスピンにより204.5ポイントをマークして3位につけたのはSenoritas Nicky 石山 真実 (千葉県) Owned by 石山 尚子 という混戦模様で、優勝の行方は大会3日目の結果如何となった。
 また、大会最終日の2nd Go Roundでは、サーキット第1戦で優勝を果たしている土岐田 藍と2連覇阻止に燃える2位以下の選手達との熱い闘いが期待されるところとなったのである。

 Open DV 1st Go Round

 オープンディヴィジョンも混戦模様を呈し、4ポイントの間に5頭のショーホースがひしめき合う結果となった。
そんな中1位2位を独占したのが前原 汐里(福岡県)で、悪コンディションに関わらず堅実なスライディングストップをこなして209.5ポイントをマークしてトップに立ったのがGold Flashy Bear Owned by 北村 栄作(大阪府)、高速スピンと美しいスピードコントロールを発揮して208.0ポイントをマークしたGolden Amber Jac Owned by 山口 信介(福岡県)が2位につけた。
 そして、10,000,000Yen アーナーという金字塔を目前にしているEighty Six Classic 袴田 桂子(千葉県) Owned by 磯野 ひろ子(千葉県)が207.5ポイントマークして3位につけた。また、+1/2のスピンを発揮して206.5ポイントをマークして4位につけたのは Tomorrow Morning Caf 土岐田 騰馬 Owned by 岡田 隆雄(福岡県)、更には205.0ポイントをマークして5位につけたのがノンプロの1st Go Roundでトップに立っているDun Its Little Lena 土岐田 藍となった。

 The Day 2nd 6月22日(金曜日)

 Ancillary Class Open DV

 Gold Flashy Jac 土岐田 騰馬 Owned by 小林 孝之(千葉県)がOpen DV1stGo Roundでのパフォーマンスの改善のためにエントリーしたようで、その効果を発揮して141.0ポイントで優勝を果たした。

 Ancillary Class Ltd Non Pro DV

 スピンで大きな減点がありスコアを振るわなかったものの優勝を果たしたのは、Gold Flashy Bear 北村 栄作であった。

 Ltd Non Pro DV

 5エントリーを満たすことができず成立できずに参考競技となったもののトップスコアを叩き出したのは、Gold Flashy Bear 北村 栄作であった。



 The Day Final 6月23日(土曜日)

 Non Pro DV 2nd Go Round

 昨日の中日に天気が好転して、馬場コンディションが回復したものの、再び雨模様となってしまったのが熟々残念である。

 そんな中で、1stGo Roundよりも成績を伸ばしたのは唯一Dun Its Little Lena 土岐田 藍で、 +1のストップとスピンで高得点を叩き出して2位以下の追随を許さないような215.5ポイントをマークして、サーキット第1戦に続いて2連覇を果たした。
 リザーブチャンピオンに輝いたのは、Whizlin Whoaman 末廣 まどかで、201.5ポイント、トータル410.0ポイントをマークしたが、サークルとスピードコントロールで+得点のアビリティを発揮できれば、次の大会でのリベンジを目論めるのではないだろうか。

 続いて3位に輝いたのは、Coco Kiddy 朝倉 洋子(福岡県)202.5ポイント トータル 406.0ポイントをマークした。
 次の大会は、福岡県古賀市の福岡県馬術競技場のインドアアリーナでの開催となり、馬場コンディションが天候に左右されることがないのでこのことが有利に働き、この馬のメンタルの良さやリスクの無さから推測すると優勝候補の筆頭に上げられるのではないだろうか。

 オーディエンスの呟きとして、ライダーのスキルが拮抗しているノンプロクラスでは、馬の能力がダイレクトに競技の成績を左右するのではないかと仰っている人がいた。これは鋭い識眼ではないだろうか。
 従って、ライダーが如何に馬の能力を引き出すことが、紛れもなく競技大会の成績を左右するということなのだろう。


 Open DV 2nd Go Round

 混戦模様の中で、流石プロならではのショーイングを見ることができた。

 1stGoで1・2の位置につけていた前原 汐里は、馬場コンディションにも厭わないスライディングで堅実にスコアを伸ばしてGold Flashy Bear 211.5ポイント トータル421.0ポイントを獲得して暫定的に首位をキープした。そして、+1のスピンとクォリティの高いスピードコントロールで209.5ポイント トータル417.5ポイントをマークした Golden Amber Jacが暫定2位をキープした。
 そして、Non Pro DVで見事2連覇を果たしたDun Its Little Lena 土岐田 藍がアベレージスコアを超える211.5ポイント獲得しトータル216.5ポイントで暫定3位につけた。

 そして、ドローが進み遂にファイナルエントリーを迎えEighty Six Classic袴田 桂子がスピンサークルと不可ないパフォーマンスで、誰もがこれまでの暫定的順位で推移するものと思わせる模様であったが、しかし、パターンの最後のマヌーヴァーである3回のスライディングストップに差し掛かったところで、これまでの暫定的順位をひっくり返すようなことが起きたのだった。
 3回のストップで、その内2回のスライディングストップは、誰もが+1のスコアを疑いようもないパフォーマンスが発揮されたのだった。そして今大会最高得点218.0ポイント トータル425.5ポイントをマークして、これまでの暫定順位をひっくり返してチャンピオンに輝いた。

 そして、この瞬間Eighty Six Classicは、生涯獲得賞金額が10,000,000Yenを越え、PRBC史上 Fifty Nifty Goldに続く2頭目の10,000,000Yen Earner となったのである。

 Team Roping Dummy Header Non Pro DV

 ディフェンディングチャンピオンの石山 真実の2連覇のプレッシャーのかかるところ、土岐田 騰馬の絶好調が石山に迫る様相を呈して、幕が切って下ろされた。
 ところが石山がこれまでの不安定さを全く見せず、自信たっぷりのローピングで予選73.0ポイントの高得点を獲得して、トップの成績でファイナルに臨むところなった。
 これに続いたのが好調の土岐田 騰馬で72.5ポイント、このことによって石山にプレッシャーを与えるところとなった。

 決勝戦で2人の一騎打ちとなったが、予選成績のままのスコアとなり、石山が73.0ポイントマーク、土岐田が72.5ポイントをマークして、見事石山の2連覇となったのである。

 「編集後記」

 ジャッジの総評として、ライダーと馬とのコミュニケーションの不備が目立つという指摘があって、それはライダーが今現在の馬の反応や状況を見ずに、ネクストモーションに気が取られている為ではないかとのことであった。
 哲学的表現ではあるが、今日に生きずに、明日のことばかりを追いかけているということらしく、今の満足を求めずして、明日の満足が訪れるはずがないということであった。