PRBC
パシフィック ライディングホース ブリーダーズ コミュニティ
*競技結果速報
 6/24(木)
 6/25(金)
 6/26(土)

*大会レポート


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The 27th EWPC Congress '10
大会レポート

 例年コングレスは5月開催であったが、PBC 1st Sceneを4月開催にした関係から今年は6月開催となった。梅雨の季節となったために雨が心配だったが、そんな心配もどこ吹く風で天候に恵まれた3日間だった。

 6月24日(木)の大会初日は、インターメディエイトノンプロ/ノンプロ/オープン/ジュニアの4クラス混成走行による1stゴーラウンドが行われた。

 Int Non Pro DVでは、2エントリーした小林孝之が、Caffe Grande / Mr Topsail Whizで、1位2位を独占した。

 Non Pro DVは、それぞれに高得点の争いとなった。
 142ポイントを獲得してトップに立ったのが、Golden Amber Jacと落合身知子。今年から新しくコンビを組み、初ショーイングの1st Sceneではケアレスミスを犯して結果を出すことはできなかったが、サークル・ストップ共にアグレッシブな演技を見せて見事トップスコアを叩き出した。
 2位と好位置に付けたのが、Dreams Of Chicsと新井俊一で、そつない演技で140ポイントを獲得した。やはりこのコンビも今年から新しく組んでいて、2戦目になり馬とのコミュニケーションも取れてきての結果だろうか。
 3位に付けたのは、1st Sceneで見事ノンプロチャンピオンを獲得した北村康男。昨年からコンビを組んでいたCaf King Jacが故障のため急遽Lil Ruf N Hollywoodに変更しての出場であった。
 大会会場に入ってからは、馬のコンセントレーションとスピードコントロールに苦労していたようだが、試合巧者らしく大きなミスもなく順当に好位置に付けた。

 Open DVは、土岐田勘次郎騎乗のMr Topsail WhizとCajuns Moonshineの2頭が、141ポイントを出してトップタイとなった。

 Junior Horse DVは、Fifty Nifty Goldに騎乗する土岐田騰馬が140ポイントを獲得し、2位以下を大きく引き離してトップに立った。

 25日(金)大会二日目は、午前中にアンシラリークラスが行われた。
 Non Pro DVは、Lil Ruf N Hollywoodで北村が140ポイントを獲得しチャンピオンに輝いた。2位以下は最終日のファイナルに向けての調整のためか、全てのライダーが0ポイントとなってしまった。
 Open DVは、Cajuns Moonshineで土岐田勘次郎がチャンピオンとなった。

 午後からOpen DVの2nd Go Roundが行われた。
 Openならではの激しい戦いとなったが、1st Go RoundトップタイのMr Topsail Whizが、145.5のハイスコアを叩き出してチャンピオンに輝き、850,000円を獲得した。そして、1/2ポイントの差で惜しくもリザーブチャンピオンとなり675,000円を獲得したのがCajuns Moonshineだった。ライダーは何れも土岐田勘次郎。
 3位にStyle With Me、4位にDancehall Sallyと賞金合計750,000円を獲得したのが土岐田藍だった。
 土岐田騰馬が今大会はふるわず、Lil Ruf Whipでやっと5位タイに食い込んだ。

 さて26日(土)最終日は、午前中にInt Non Pro DV / Non Pro DVの2nd Go Round、その後にティームローピングのGreen DVとNon Pro DV、そして最終競技としてJunior Horse DV 2nd Go Roundが行われた。

 Int Non Pro DVは、1st Goの結果で小林孝之の優勝が絶対視されていたが、何とCaffe Grandeでロールバックの際にバックアップしてしまいペナルティ0を喫してしまった。つづくMr Topsail Whizに可成りのプレッシャーがかかる。
 走行の後の小林の言では、「何としてもロールバックの後に手を伸ばして、レインを引っぱらないように極力つとめた」という。結果高得点とはいえないスコアだったが、着実に首位を守って目出度くチャンピオンの栄冠を手にした。

 Non Pro DVは、大波乱となってしまった。初日トップスコアだった落合は、出場前の心配がそのまま緊張に繋がり、5回のスピンをしてしまってペナルティ0。2位だった新井は、リードチェンジで大きなペナルティを犯しスコアを崩してしまった。そこで1st Goで3位に付けていた北村がそつなく演技をこなし、141ポイントを獲得して、PBC 1st Sceneに引き続き2連覇の偉業を成し遂げた。

 Team Roping Green DVは、エントリーが3人と少なかったものの、1年前と比べると着実にレベルの向上が見られ、中島徳三が2投共に最高得点をマークし、見事念願のチャンピオンに輝いた。

 Team Roping Non Pro DVは、全員が1回キャッチングを外すという珍事が起きるが、それでもRowdy長谷川が順当にファイナルに駒を進める。一方、土岐田騰馬が最高得点の146ポイントをマークしてもう一人のファイナリストとなった。
 ファイナルは、試合巧者のRowdyが堅実に結果を出し、1st Sceneに引き続き2連覇を成し遂げ、Non Proローパー達に益々打倒Rowdyの気運が高まる結末となった。

 Junior Horse DVは、Non Pro DVよりも大波乱になってしまった。初日トップスコアで本命視されていたFifty Nifty Goldに騎乗した土岐田騰馬は、サークル・スピンとも可成りいい得点をマークする演技を見せ、且つ1回のロールバック以外は、大凡+1のスライディングストップだった。しかし落とし穴があった。セカンドストップのレフトロールバックでバックアップしてしまい、ペナルティ0を喫してしまった。
 その結果、1st Goで2位に付けていた土岐田勘次郎騎乗のCatman Pineが初優勝を遂げることとなった。
 リザーブチャンピオンとなったのは、騰馬騎乗のSmart Catfishで、今回のJunior DVではSpooks Catfishの産駒が1位2位を独占し、一躍サイアーとしての株を上げた結果となった。

 今大会は、主催のエルドラド ランチが開設20周年を迎える記念すべき大会でもあり、大いに力の入った内容となった。またジャッジとして迎えたのは、去年に引き続きDale Harvey氏とJavier Alvarez Malo氏で、Javier氏はメキシコからお出でになって、本国では獣医でありながらプロのレイニングホーストレーナーとして活躍する人で、メキシコのレイニングホース協会の会長も務めている。
 アメリカより、ジャッジを招聘してジャッジングをしていただくことは、本場の視点から審査をしてもらうことも勿論のことだが、もう一つの意味がある。
 それは日本の馬術レベルを以って世界基準へ挑戦をするということだ。
 昨年同様、大会最終日のデモンストレーション時には、地元の多くの皆さんに足を運んでいただくことができた。
 また来年、多くの方に喜んで見に来ていただくためにも日本のレイナー、ローパー達には果敢に世界に挑戦する姿を見せてもらいたい。