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The 25th EWPC Congress 2008
EWPC Congressはエルドラドランチでホースマンシップを競う大会としてスタート。その後、レイニングの大会に発展した。当初は年2回の開催だったが、規模の拡大とともに年1回となり、福島での開催は今年で4回目となる。開幕に先立ち、第1回大会から出場しているこれら3人のノンプロライダーが紹介され、改めて、出場者や観客に大会が持つ伝統の重みを感じさせた。 70歳を超えた吉野夫妻はいずれも、Style With MeとShesa Reincarnationの2頭でダブルエントリー。年齢を感じさせない攻めのライディングで会場を沸かせ、勇が芙美恵の自馬Style With Meで、芙美恵が勇の自馬Shesa Reincarnationで栄冠を手にし、夫婦の絆も垣間見せた。
Shesa Reincarnationに騎乗した芙美恵もサークルから積極的に攻めた。高速スピンはプラス1/2からプラス1の高い評価を得て、最後のスライディングストップでもプラス1/2のスコア。集中力を切らさない、安定したライディングは、若手の手本となるものだった。芙美恵は「なかなか難しい馬で乗り始めたころは苦労しましたが、夫やトレーナーの土岐田騰馬さんのアドバイスが活きました」と、晴れやかな笑顔を見せた。 長谷川がNon Proディビジョンでバックルを獲得するのは、2000年のEWPC Congress以来。1stゴーラウンドでは、いつも通りの安定感のあるサークルやスピンを見せたが、ランダウンでは愛馬のTaris Peppy Joに急激に加速してしまう悪い癖が出て、3位にとどまった。しかし、2ndゴーラウンドの前日、トレーナーの土岐田勘次郎の猛特訓を受けて調整。本番ではその成果をすぐに発揮する勝負強さで、徐々に加速する見事なランダウンを披露。144.0のトップスコアをたたき出し、逆転を果たした。
Openディビジョンを制したのは、土岐田騰馬がライディングしたDancehall Sally。「ルーズレインで簡単にコントロールできる、今大会でのベストホース」とジャッジの一人が絶賛したペイントホースは、1stと2ndのいずれのゴーラウンドでも、切れのあるサークルと、高速でのフィギュアエイト、豪快なスライディングストップとロールバックなどを難なくこなしてプラス1/2からプラス1の評価を獲得。レベルの高いショーイングで、他を圧倒した。 大会を締めくくるチームローピングは、3月の「The 1st Pacific Breeders Circuit 1st Scene 2008」を制した2人が、実力の違いを見せて、再びバックルを手に入れた。 Header Non Proディビジョンでは、Rowdy長谷川が1回のスイングだけでロープを投げるショーマンシップを見せて観客を沸かせた。レイニングのNon Proディビジョンに続いての勝利。 Header Greenディビジョンでは、小林孝之が出場者の中で唯一、2投ともきっちりとホーンをキャッチ。スイングの速さやスローングの安定性など、どれを取っても他を寄せ付けないロープさばきを見せた。
そうした雰囲気を反映してか、観客数も福島で開かれた4回の中で一番多く、最終日にはスタンドを埋め尽くさんばかりの人が詰めかけ、駐車場もいっぱいだった。土岐田勘次郎によるデモンストレーションも盛況だった。 ただ、レイニングのノンプロライダーのディビジョンを制したのはいずれも、還暦を超えたライダーたち。草創期から日本のレイニング界を支えてきた人たちに、いつまでも頼ってばかりはいられない。7月の「The 1st Pacific Breeders Circuit 2nd Scene 2008」では、若手の奮起が望まれるところだ。 |
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