PRBC
パシフィック ライディングホース ブリーダーズ コミュニティ

*競技結果
 4/21(木)
 4/22(金)
 4/23(土)

大会レポート


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*開会にあたり

The 4th Pacific Breeders Circuit 1st Scene 2011の開会にあたり

 2011の年の大会シーズンがいよいよ始まります。

 我がコミュニティは、結成以来4年目を迎える事となりました。
 これも偏に、会員の皆様の意欲が支えてきた賜と存じます。
 関係者の一人として、大変嬉しく思うものであります。

 さて、2011年の元旦を迎えたとき、我々の国である日本が戦後最大ともいえる国難に遭遇することを、誰が予想したことでしょう。

 被災時の日本人一人一人の振る舞いが、地震と津波の情報と共に全世界へと報道されたとき、我々日本人が予想もしてなかった世界の反響に、驚きと誇りを感じずにはいられなかったのであります。

 日本人としての何気ない普段着の振る舞いが、世界から見れば、尊敬と感動の賞賛に匹敵するものと映ったのであります。

 抗し難い災難に対して、自らを失うことなく、できることを粛々と行う姿勢と、持って行き場のない災いに対して、誰か咎人を創作して、やり場のない恨み辛みをぶつけてしまうような愚かしい行いをする者もなく、そしてパニックを起こすこともなく、耐え難きを必死に耐える日本人の姿は、世界中の人達から見れば、大変な驚きと感動を呼んだに違いない。
 そしてまた、混乱に乗じた犯罪行為が皆無に近い治安の良さを、現出した日本人の清廉さもまた感動を呼んだ1つの要因でありました。

 しかし、世界の反響を耳にするまでは、それが驚きや感動を呼ぶほどのものだという自覚がないほどに、失われた日本人らしさを謳われて久しい現代の日本人であっても、当たり前のことだったのであります。

 それほどの崇高な精神を宿す日本人を誇ることより、このことは、人間の普遍的心理であり当たり前の精神であることを世界に広めて、世界の平和を創り出す源としなければならないと考えるべきであろう。

 私は、今回の地震と津波と原発による被害よりも、この国難ともいえる危機的状況において、能力よりも清廉潔白さやを求めてリーダーを選んでいたことが、最も大きな災難ではないかと考えている。

 「能力なき者が、人の上に立つだけで、罪を犯すことと同じだ。」という教えがありますが、目の前に起きた小さな罪を大きく咎め立てして、上昇志向や野心を踏み砕いて能力のある者を排除し、金銭感覚が庶民レベルを好むような風潮を、マスコミと反社会的ジャーナリズムによって作られ、これに呼応して人気を得ようとした政治家の大衆迎合がもたらした人災といわざるを得ません。

 しかし我々日本人は、良きリーダーに恵まれないことを嘆きながらも、強靱な生存への執念を以て、計画性も一貫性もなくそして創造性もない、ランダムな復興をして行くに違いない。

 今日、初日を迎えるThe 4th PBC 1st Scene 2011は、PRBCが結成して4年目を迎えることを物語り、コミュニティとして3年間の幼児期を経過して、それぞれが自立した考えの基、自らの技量と精神と思考力の集大成として表現して、歴史を刻み積み重ねるものであります。

 誰がこの瞬間に何を感じ、どんな課題や悩みを持ち、どんな充実感を求めて、意識的意図的行動をするか。そしてそれがどのようなレベルのパフォーマンスとして評価を得るか。
 これらを現出する各々の心の持ち様は、モチベーションは、心にあるものの揺らぎは、果たして自分の心情に従って、価値あるものを作り出して更なる充実感を求めているのだろうか。

 虫けら同様に、生きた証しも残さず何も創り出さず、一瞬の時をただ生きただけの人生にするのか、歴史を刻むような偉業を成し遂げた人生とするのか、この違いは、ただ一つ枝葉末節なことに囚われて、自らの志を曇らせてしまうのか、目指すことの本質を見失うことなくプライオリティを全うできるかどうかなのであります。

 世界中の人達が日本に対してこれほどの関心を持った時代が、今まであっただろうか。
こんな時だからこそ、一人一人の日本人が目の前の日常的行動において、高いクォリティのパフォーマンスをし、世界の人達を感動させることができる絶好のチャンスなのであります。

 老若何女を問わず、こんな時にこそ「良い人ごっこ」をしている場合ではない。
目の前のことに対して意欲的に革新的に創造し、世界を感動させるような生産をすべきで、そのことによって日本が尊敬されて、被災地の復旧復興を容易く実現できる礎になるのであります。

 必ず今大会がその一助となることを祈念します。

2011年4月21日
The Pacific Riding Horse Breeders Community
会長 土岐田 勘次郎